筏の梶棒

川はつねに蕩々と流れているわけではなく、ときには急
  流になり、ときには大きなカーブを描く。
こうしたとき、 筏を操る梶棒が必要になる。
梶棒一本を頼りに筏を自在 に操り目的地へと向かう乗り師の姿は勇壮華麗このうえ ない。
梶棒について少しふれてみょう。
末口7、8センチの4メートル材の本のほうを切りと って取り付け台にし、残りを梶棒にする。
梶棒の末部 (握る部分)は削って握りやすく仕上げ、そして図のよ うに筏の先端、先床(さきとこ)に取りつける。
握りの高さ が腰あたりにくるのがもっともよい。
ふつう乗り師は竿で梶をとるが、急流やカーブにさし かかると梶棒で操作する。
とくに、急流から淵にさしか かる個所、私たちは落ち込みとよんでいたが、そこで梶 棒は重要な働きをなす。
というのは、落ち込みのとき先 床が波をすくって川底に入りこむおそれがあり、そうな ると二番床、三番床、すなわち後続の筏が突出して川底 や岩に衝突するからだ。
これを防ぐため落ち込みのさい 乗り師は先床が浮くように梶棒を押さえ込む必要がある。
木の情報発信基地を提供する中川木材産業のオリジナル商品です。製造はすべて日本製です。詳しくはクリックで。
中古足場板 中古足場板ランダムセット 中古巾木 キャンバー 車止めロープ付き

▲目次に戻る

創業1911年 
587-0042 大阪府堺市美原区木材通1-11-13 TEL:072-361-5501 FAX:072-362-3341
古物営業法に基づく表示  特定商取引法表示  ご利用ガイド 
ご質問・問い合わせ  著作権・サイト関係  カテゴリーサイトマップ  迷子になった場合

©1996-2021 NAKAGAWA WOOD INDUSTRY Co., Ltd All Rights Reserved.