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長塚節の小説 「土」 に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1912年、文庫本におけるページ数は342ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
5 木の枝 木の枝がざわざわと鳴る
5 落葉  落葉を攫って見たり
5 手桶 手桶 それで手桶の柄を
5 木の枝 天秤の先へ木の枝で拵えた
5 木の枝 木の枝は時々ひゅうひゅうと
5 落葉 痩こけた落葉木の
5 林を一日苛め通した
5 不規則に林の上に
6 雑木 雑木 雑木はまだ持前の
6 梢が一斉に
6 路傍の梢がずっと
6 それと共に林の
6 お品は林を幾つも過ぎて
6 落葉 お品は落葉を一燻べ焚いて
6 田圃を越えたり林を通ったりして
6 後からも後からも林の
7 林が竭きて
7 ずり落ちそうな林である
7 皆葉が落ち尽くしているので
7 ナラ 大きくなった楢の木は
7 ナラ 楢や雑木の間に短い竹が
7 雑木 雑木 楢や雑木の間に短い竹が
7 僅一枚板の橋が
7 ハンノキ 榛の木 大きな榛の木の立っている
7 手桶 手桶 殆んど手桶一杯に成りそうな
7 手桶 手桶 後の手桶の柄へ
7 林の外れから
7 田圃から林へ還りつつある
7 手桶 手桶 前の手桶の柄へ
8 クリ 庭先の栗の木にぶっ懸けた
8 その小径と林との境を
8 田から林から
8 自分の家の林と田との間には
8 グミ 牛胡頽子 お品は其小徑と林との境界を劃きつて居る牛胡頽子(うしぐみ)の側に立たつた。
9 麁朶 麁朶 火のついてる麁朶を一つとって
9 ランプを点けて上り框の柱へ懸けた
10 麁朶 麁朶 鍋の蓋をとって麁朶の焔を
10 麁朶 麁朶 お品は麁朶を一燻べ突っこんだ
10 杓子 杓子 鍋の中をお玉杓子で
10 膳を出して上り框へ置いた
11 隣の森の
11 この森の為めに
11 さすがに森はあたりを
11 思い掛けない薪が出来たのと
11 その木の始末をつける時に
11 枝は挫けて
11 大木 杉の大木は西へ倒したので
11 スギ 杉がぞっくりと
11 蔚然たる森に包まれている
11 手桶 手桶 鍋と手桶を持って
11 その森が見通しに障る
11 スギ 杉の大木は西へ倒したので
12 板ノ間 板の間 板の間の端へ
12 板ノ間 板の間 お品は板の間に小さくなっていた
12 板ノ間 板の間 彼等は板の間の
13 その森の隙間が
13 井戸端の桶には
13 隣の森の輪郭を
13 大戸 大戸 帯を締て大戸を一枚
14 大戸 大戸 いいながら大戸をがらがらと閉めた
14 落葉 竹の火箸で落葉を掻き立てながら
14 東隣の森越しに
14 枯葉 枯葉 庭先の栗の木の枯葉からも
14 クリ 庭先の栗の木の枯葉からも
15 東隣の森の梢が妙に
15 飯台へ渡した爼板の上へ
15 東隣の森の梢が妙に
15 手桶 手桶 蒟蒻の手桶がどうかすると
15 クワ 先の桑畑にぐらりぐらりと
16 落葉 一燻べ落葉を燃して
16 落葉 おつぎの手は落葉の埃で
18 シャベルの柄を執って
18 塩梅 塩梅 どんな塩梅だと聞いた
19 塩梅 塩梅 どんな塩梅なんだ
21 粗朶 粗朶 おつぎが枯粗朶を折て
22 梅干 梅干 勘次は梅干を少しずつ
22 それでも薪は持って
23 クワ 小さな桑畑の向に
24 クリ 庭先の栗の木から垂れた
24 クリ その日は栗の木に懸けた
25 クリ 毎日栗の木を見ていて
28 次の桶の青菜に
28 枯葉 枯葉 洗い畢った時枯葉の多いようなのは
28 後の林の楢の幹へ
28 ナラ 後の林の楢の幹へ
28 勘次は桶へ
28 ナラ 戸口から出て楢の木へ引っ張った
28 それから林を斜に
28 斜めに林をのぼって
28 戸板 戸板 その戸板へ積まれた
28 根を切って桶で洗った
28 木の幹 竹や木の幹に
28 グミ 牛胡頽子 それから林斜めに田の端はたへおりて又牛胡頽子(うしぐみ)の側に立たて其處をそつと踏固めた。
29 ナラ 後の楢の木の中へ
30 秤の棹がぐらぐらと
31 青菜を桶へ並べつついった
31 塩梅 塩梅 塩梅でも悪いようだが
32 綿 綿 土地でも綿が採れたので
32 綿 綿 綿打弓でびんびんと
32 綿 綿 ほかした綿は箸のような
34 下駄 下駄 いつも朴歯の日和下駄で
37 グミ 牛胡頽子 「後うしろの田たの畔(くろ)になあ、牛胡頽子(うしぐみ)のとこでなあ」お品しなは切れ切れにいつた。勘次は略(ほぼ)その意を了解いした。
38 夜は森としていた
38 落葉 微かに動いて落葉の庭に
38 杼(ひ 機織具) 一つである杼を蒲団へ
38 杼(ひ 機織具) 化けるといって杼は猫の
38 杼(ひ 機織具) 杼を乗せて置けば
38 落葉 竈へ落葉を燻べて
40 板のまま
40 境木 境木 端へおりて境木の牛胡頽子の傍を
40 グミ 牛胡頽子 勘次かんじは其朝未明にそつと家の後の楢の木の間を田の端へおりて境木の牛胡頽子(うしぐみ)の傍を注意して見た。
40 ナラ 後の楢の木の間を
40 麻で結んで白櫛を挿して
40 マツ 粗末な松板で拵えた
41 天蓋 天蓋 更に天蓋が載せられた
41 天蓋 天蓋 天蓋というても
41 マツ 狭い松板を二枚十字に
42 棺桶の板一枚を隔てた
44 どんな姿にも櫛を入れて
45 四五日経つと林の中で草刈をしていた
46 枯葉 枯葉 赭く成った枯葉を地上に投げつけた
46 落葉 軽い小さな落葉は
46 欅の梢は
47 白木 白木 上に置かれた白木の位牌に対して
47 グミ 牛胡頽子 それで一旦は能世間の女のするやうに床の下したに埋めたのをお品は更に田の端の牛胡頽子(うしぐみ)の側に襤褸ぼくるんで埋めたのである。
49 クワ 例の桑畑一枚隔てた
49 遮っている蜜樹の梢を透して
51 塩梅 塩梅 ええ塩梅に極めておくんなせえ
52 板蔵の二階へ
52 毎晩のように来て板蔵のさるを
54 行った通り桶へ入れて
55 枯枝を採っては麁朶を束ねるのが
55 与吉を背負って林の中へ歩いて
56 若葉 若葉 先に若葉の姿に成って見せる
56 地味な蕾は目に立たぬ
56 ハンノキ 榛の木 榛の木の花は
56 花粉 花粉 煤のような花粉を撒き散らしている
56 ハンノキ 榛の木 田圃の榛の木は
56 草や木が心づいて
56 若葉 若葉 黄色味を含んだ若葉が爽かで
56 周囲の林を見る
56 周囲の林は漸く
56 一つの深い緑に成るのである
56 雑木林 雑木林 雑木林の其処ら
56 ハンノキ 榛の木 田圃の榛の木の
57 古葉をも一時に
57 樹木 樹木 凡ての樹木や
57 雑木林 雑木林 雑木林の間には
57 カシ 樫の木のような
57 草木 草木 一切の草木は
57 常緑木 常緑木 大きな常緑木の
58 屡梢を打つ雨が
58 食料と薪との
58 力強い深い緑が地上を
58 雑木 雑木 その他の雑木は蛙が鳴けば
58 ナラ 櫟や楢や
58 クヌギ 櫟や楢や
58 草木 草木 草木は遠く
58 白木 白木 白木の位牌に
61 拍子木 拍子木 蔵々の間を拍子木叩いて
62 手桶 手桶 天秤で手桶を担いだ姿が
62 手桶 手桶 明罎を手桶へ括って行った
63 目につかぬように薪の積んだ間へ
64 安心して棒でびたびたと
64 棒の先が水を打つので
64 此処に棒あった
64 短い棒で岸の土を
65 この棒でばたばたと
65 ヤナギ 傾いている川楊の
65 枝が一つ水について
65 その枝の為に
66 ナラ 青い煙が楢の木から立って
66 ヤナギ 低い川楊の枝に纏って
66 板橋 板橋 上流の板橋を渡って行って
66 漸くのことで枝を曲げて
66 与吉の棒へ附けてやった
70 緑深くなった嫩葉がぐったりとする
70 マツ 涼しく吹いて松の花粉が
70 髪へ櫛を入れて
72 クワ 小さな桑畑を超えて
75 何処の林でも
75 落葉 落葉を掻くことや
75 それと共に林は封鎖された
75 落葉 貧乏な百姓は落葉でも
75 落葉 一般には落葉や
75 牛や馬が馬塞棒で遮られた
76 冬の季節になれば薪を採って
76 ぐさりとその根を切って
76 刃先が木の
76 雑木林 雑木林 雑木林を一旦開墾して
76 隣の主人が林を改良する為に
76 根に切り込む時には
76 落葉や薪を求めることが
76 林の間に
76 草木 草木 草木の眠りに
76 草木 草木 彼等は草木の凋落と共に
76 落葉や薪を求めることが
77 雀枝を採って
77 彼は木の株へ
77 何処の林でも
77 枯た雀枝を採ることは
77 土地では雀枝といわれている
77 麁朶 麁朶 小さな麁朶を作っている
77 シラカシ しらかし  白橿の柄とは強かったので
77 そこらの林から
77 小さな枝は
77  白橿の柄とは強かったので
78 林から麦畑から
78 枯木 枯木 西風が枯木の
78 柄が折っちょれねえうちは
78 柄のない唐鍬を持って行った
78 土中へ据えた桶の泥を
79 木片 木片 短い木片が出る
79 麁朶 麁朶 そんでも麁朶買あよりゃ
79 マツ 松麁朶だちったって
79 木片 木片 研ぎ減らしたような木片のみである
80 木片 木片 洪水が齎した木片の埋まっているのを
80 マツ 松麁朶で三十五把じゃ
80 万能を杖にして
80 燃す木は有っ処だね
80 毎日木根っ子起こしてたんだが
80 木片 木片 小さな木片を入る為に
80 その林に包まれている
80 随って薪の欠乏から
80 木立 僅な木立が有るばかりである
81 壁際には薪が一杯に
81 木片 木片 些少な木片を求めている
81 勘次の姿は林に見出された
81 薪は段々
82 木の根 壁際に積んだ木の根は
82 木の根 木の根が燻ぶって
82 彼は林の持主に請うて
82 木の根 人を以て木の根を運んだか
82 開墾地で木を焚いた
82 勘次の家には薪が山のように
82 そこらの木を聚めて燃やす
82 クヌギ 与えられる代りには櫟の根は
82 木の根 少しずつ木の根を燻べて
83 クヌギ 櫟の根が大分あるようだな
83 木の根 壁際の木の根を見た
84 クワ 仕方なしに桑畑を越て
84 クヌギ その櫟の根を独りで
84 クヌギ 櫟の根っ子せえなけりゃ
84 クヌギ こりゃ櫟がもっと
84 クヌギ 櫟の根は案外に少かった
84 木の根 壁際の木の根を検べさせたが
84 クヌギ 俺ら櫟の根っ子うっちゃったぞ
84 クヌギ 櫟の根は皆知っている
85 雑木 雑木 巡査の目には櫟と他の雑木とを
86 クヌギ 櫟根っ子なくって助かった
86 クヌギ その櫟の根は此処へ
86 枯枝の一つでも
90 ハンノキ 榛の木 田圃の榛の木は
90 だらけた花が落ちて
90 嫩葉にはまだ少し
92 クワイ くわい 小さい慈姑(くわい)のような
94 落葉 まだ落葉を燻べる
94 木の枝 半纏をとって木の枝へ懸ける
94 その開いた葉の心部には
95 草木 草木 地上の草木が知った時
95 草木 草木 霜が結んでも草木の活力は
97 クワ 青く茂った桑畑抔に
97 からりと成って境木に植えられてある
97 卯木のびっしりと
97 ウツギ うつぎ その白い卯木の下に
98 刺の生えた野茨さえ
99 クリ 栗毛虫のような
99 塩梅 塩梅 ええ塩梅のが
99 残酷に葉を喰い荒す
99 毒々しい花が
99 ふっさりとした青葉の
99 クリ 栗の木が比較的に
99 その白い花が目についた
99 村落を埋めている梢から
99 クリ 栗の花は一杯である
99 黒ずんだ青葉の上に
99 梢から
99 クリ 庭の栗の梢も
100 そういう青葉の間に
102 クリ 庭の栗の木へも絡ませた
102 その葉に掛けて
102 下葉は黄色くなっていたが
102 クヌギ 村外れの櫟林の側に
102 木の灰では
102 後の林に交った
103 葉の陰ながら
103 大きな葉をずんずんと
103 クリ 殊に栗の木に絡んだのは
103 木毎 其処らの木毎にしがみ附いて
103 葉の陰に下る瓜が
107 後の田圃から林へ
112 雑木林 雑木林 雑木林の繁茂した間の
112 枝まで折られた
112 クリ 栗が低いながらに
112 梢の方にだけは
112 クリ その小さな芝栗が偶然
114 塩梅 塩梅 塩梅でがしてない
115 身体を桶の中から
117 隣の森の梢にくっいて
117 隣の森の梢にくっいて
118 マツ 対岸の松林の陰翳を
118 マツ 対岸の松林の陰翳から
119 ヤナギ 大きな川柳の傍に
122 他人の物は塵っ葉一本でも
132 クヌギ 菜種油のように櫟林と相接しつつ
133 木の葉 木の葉が陰翳を
133 飛び越えようとしては野茨の刺に
133 繁茂した野茨や
133 ヤナギ 川楊に身を没しつつ
134 女は研桶と唄との
134 梢から
134 カキ 柿の木であれば
134 庇護している木が
134 木の葉 首を傾けて木の葉の間から
134 クリ 繁茂した柿や栗の木が
134 カキ 繁茂した柿や栗の木が
134 木陰 庭の木陰に身を避けて
134 木陰 木陰に佇む
134 大きな葉が涼しい風に
134 まだ青い実を投げて
135 繁茂した林の下草に
135 遠く林の小径を
135 落葉 落葉を掻くとて
135 林は彼等の天地である
135 一歩木の間に
135 彼等は林の中に放たれた時
135 木陰 速かに木陰の土に
136 木の枝 雑木の枝を挿して
136 木の枝 雑木の枝を挿して
136 ナラ こうして忙しさに楢や
136 木の枝 雑木の枝で欺いた
136 木の枝 雑木の枝で欺いた
136 ナラ 大きな籠の目へ楢や
136 枝の間から
137 床板 床板 ぎしぎしと鳴る床板に
139 木陰 力一杯に木陰の闇に投ぜられた
139 戸口に挿した柊の葉も一向に
139 ヒイラギ 戸口に挿した柊の葉も一向に
139 木の根 木の根はどさりと
139 木の根 木の根は彼の
139 木の根 壁際の木の根に掛って
139 朽チ掛ケ 朽ち掛け 朽ち掛けた閾の溝を
139 カキ 節くれ立った柿の根に
140 大樹 大樹 只一つしか無い大樹の陰であった
141 棒の先でつついたり
141 建具 建具 町の建具師の店先に
141 長持 長持 据えられた箪笥や長持から
141 箪笥 箪笥 据えられた箪笥や長持から
142 皆で鍬を持って
142 始終鍬の柄を杖に突いては
142 一度に鍬を入れるので
142 始終鍬の柄を杖に突いては
142 始終鍬の柄を杖に突いては
143 板ノ間 板の間 夜に成って板の間の娘等が
143 麁朶 麁朶 囲炉裏へ麁朶を燻べて
143 麁朶 麁朶 麁朶の焰が
143 木陰 闇い木陰に潜伏していて
145 打ん擲らっら箆棒臭え
145 薪雑棒ふられてか
146 塩梅 塩梅 丁度ええ塩梅に
146 近頃唐鍬使え
148 塔婆 塔婆 お品の塔婆の前に
149 白木 白木 先ず白木のままの
149 勘次は裸で臼や
149 杵を洗うて
149 カキ 庭の茂った柿の木や
149 クリ 栗の木にほっかりと
149 どさりと臼へ落した
150 暫く杵の先で捏ねた
150 杓子 杓子 蒸籠から杓子で
150 臼へ扱き落しながら
150 蒸気の立つ臼を勘次は
150 杵の先が粘って
150 杵の先を扱落して
150 臼の中を丸い形に直す
150 力を極めて臼の中央を打つ
150 木立 庭の木立の陰翳が
150 カキ 冷水を打った様な柿の葉がゆらゆらと
150 杓子 杓子 それへ浮べた杓子で
151 箆棒
152 木陰 大きな樅の木陰である
152 森一杯に鳴り響いて
152 小枝 小枝 小枝に打当って
152 一足森に入れば
152 カキ 静かに柿の木の上に
152 茂っている幹や
153 白いへぎ皮を夥しく
153 木陰 月光を遮っている樅の木陰に著しく
153 ナシ 駄菓子や梨や甜瓜や
154 モミ 樅の木の側に立って
154 木陰 カンテラの光明と木陰の薄い闇との
154 木陰 慌しく木陰に隠れる
154 木陰 聳やかすようにして木陰の闇を見た
155 モミ 樅の梢の間から少し覗いて
155 手を当て見て櫛の無くなったのを知った
155 おつぎの櫛を奪って
155 引っ扱いた様な梢が相倚って
155 モミ すっと樅の木の側へ行った
155 モミ 樅の梢の間から少し覗いて
155 モミ 屹立した樅の木は
156 木陰 女同士は樅の木陰に身を峙めて
156 櫛を何故して
156 他人の櫛なんぞ取っか
157 櫛とったな
157 畑の小径から林を過ぎて
158 社の森の外は
158 ゴムの櫛であった
158 二股に成った処に櫛がそっと
158 カキ 自分の庭の柿の木の幹が
158 カキ 帰って柿の木のざぐ股でも
158 櫛なんざ
158 花粉 花粉 花粉の臭いが更に
158 次の朝櫛を探しに出た
159 小枝 小枝 黄色に熟する梅の小枝を苦めて
160 クワ 小径を挾んだ桑畑は刈取ってから
161 クワ 桑の間には
161 カキ 裏戸口の柿の木の下に据えられた
161 草の生えた位に枝が立ち始めていた
162 燻っている薪を出して遣った
162 手桶 手桶 おつぎが手桶の側へ戻ったら
162 手桶 手桶 身を屈めて手桶の柄を攫んで
163 手桶 手桶 おつぎは手桶を置いて
163 クチナシ 梔子 陰気に茂った山梔子の花を
163 井桁 井桁 井戸を囲んだ井桁に蒞んで
163 クワ 衣物を換えに桑畑の小径を越えて
163 手桶 手桶 おつぎが手桶を持った時
163 風呂桶の傍では
163 手桶 手桶 一杯に汲んだ手桶の水が
163 カキ 水に泛んだ青い柿を
163 板ノ間 板の間 板の間には一同ぞろっと
163 カキ 柿は手桶の水へ
163 カキ 蔕のない青い柿であった
163 それは梢から
163 手桶 手桶 慌しく手桶を持って遁げた
165 板ノ間 板の間 再び板の間に胡坐を掻いた
166 クワ 少しばかり余った桑が意外な
167 板ノ間 板の間 手が掛かったと思う頃板の間では
167 大工 大工 鉋の持たねえ大工だ
167 クワ こんでも桑の闇さ
167 クワ 桑の間でこう出来っかな
168 クワ その肥料は桑も吸うから
168 クワ いや桑の根っ子の
168 クワ 作っちゃ桑にゃ悪かんべが
168 自分も椀の牛蒡を
169 板ノ間 板の間 板の間と土間との
169 界に立っている柱の陰に
169 怪訝な容子をして柱の陰を
169 柱の陰からいって
169 板ノ間 板の間 勘次は板の間の端に
172 手桶 彼らは駆けおりて手桶の水を
172 其処らに薪雑棒でも有れば
172 ツケギ 燭奴 割った燭奴(つけぎ)の先を
173 箆棒に迂遠っけえ唄だな
173 板ノ間 板の間 板の間にぱかぱかぱかと
174 畢の坂が箆棒に長くってな
175 態と笑って椀を膳へ置いた
175 板ノ間 板の間 更に板の間の隅の方にいる
175 ウメ 汝りゃ梅噛ったんべ
175 ウメ 梅だの
175 スモモ す李  李だの
177 垣根 垣根 裏の垣根の外から聞えた
178 椀を拭いていた
178 垣根 垣根 三人が出て垣根の外へ
179 独活の実へ
179 草木 草木 何処でも草木の葉が
179 草木 草木 凡ての草木は更に慌てた
179 常磐木 常磐木 地味な常磐木を除いた外に
179 草木 草木 見窄らしい草木の葉を地上に
179 思いのままに枝葉を拡げた
180 拝殿へ坐って榊の小さな枝をいじって
180 モミ 注連縄を樅の木から
180 ミカン 蜜柑 小さな筑波蜜柑だの
180 垣根 垣根 手を曳きながら垣根の側や
180 モミ 樅の木へ引っ張って
180 板ノ間 板の間 埃だらけな板の間へ漸く
180 太い棒で担いで跟いた
180 鏡を抜いた四斗樽を馬の荷縄に
180 四斗樽には濁ったような
181 小枝 小枝 順次に榊の小枝の玉串を持って
181 小枝 小枝 順次に榊の小枝の玉串を持って
181 玉串 玉串 その玉串を捧げて拍手した
181 木陰 ずっと後の樅の木陰にぽっさりと
181 四斗樽の甘酒が
182 木陰 後から木陰に佇んでいた
182 ケヤキ けやき 時雨の雲に映ずる槭の梢は確然と
182 時雨の雲に映ずる槭の梢は確然と
182 これも冴えない梢に
182 大樹 大樹 その間に交った槭の大樹は
182 ケヤキ けやき その間に交った槭の大樹は
182 赭い欅の梢にも
182 社の森を包んで
182 然もくっきりと森を浮かした
183 再び杖に縋るまでには
183 二条の白い柱は
183 板ノ間 板の間 家に着いても板の間の端などに
183 障子 障子 開放って障子も外してある
189 天秤 天秤 明日天秤担いで出る
191 蕾の花を散らさずに
193 草木 草木 冬からまだ草木の萌え出さぬ
194 モモ 植えられた桃の花が一杯に
194 木陰 その木陰の麦が
195 モモ 一切の傭人が桃畑に
197 枯木 枯木 利根川を渡ってからは枯木の林は
197 枯木 枯木 枯木の林は立ち騰る
197 戸板 戸板 それには戸板へ乗せてやる様な
198 落葉 乾いた落葉を踏んで
198 すいと枝へ飛んだ
198 雑木林 雑木林 冬の短い日が雑木林の梢に
198 冬の短い日が雑木林の梢に
198 麁朶 麁朶 麁朶をぽちぽちと
198 五徳 五徳 薬罐を五徳(ごとく)へ掛て
198 すっと急いで枝に絡んで
199 クワ 桑畑を越えて
199 垣根 垣根 裏の垣根から
200 麁朶 麁朶 おつぎは麁朶を折り足しながらいった
200 塞がれた森の中へ踏込むような
204 木の根 壁際に積んだ木の根をぱかりぱかりと
204 割った薪を草刈籠へ入れて
205 かんかんと堅炭を熾して
205 勘次は鍬を執って立った
206 毎日唐鍬を持って
206 林へ出た
209 上り框に胸を持たせて
215 麁朶 麁朶 おつぎは麁朶を折って
216 短い枝をつけた
216 マツ 其処にも松の
216 小さな杙に縛り付けて
216 マツ 彼等の家の門松は
216 マツ 短い松の枝と竹の枝とを
217 枕元の桶へ蔵って
218 何処から枝であるやら
218 スギ そっけない杉の木までが
218 クワ 勢よく出だして桑畑の畦間に葉
218 垣根 垣根 日南の垣根には
218 滑らかさとで腕から跳り出しそうに
218 スギ 蕎麦は杉箸のように
218 手桶 手桶 手桶の冷たい水で
218 トロロアオイ トロロアオイ 彼は黄蜀葵の粉を
218 トロロアオイ トロロアオイ 黄蜀葵は能く
218 どうかすると腕から落ちそうになる
219 クワ 枯れた桑畑から
220 林には嫩葉の隙間から
220 マツ 松の木からは
220 林には嫩葉の隙間から
221 大工 大工 大工が少し鑿を使っただけで
221 クリ 庭先の栗の木の側や
221 柱になる木やら
221 小屋 掘立小屋 二間四方位な掘立小屋を
221 普請 普請 簡単な普請には
221 大工 大工 大工が少し鑿を使っただけで
222 後の林から
222 麁朶 麁朶 林を歩いては麁朶を脊負って来て
223 麁朶 麁朶 小屋の中に麁朶を少しずつ
223 木の葉 がさがさと木の葉を掻き出して
223 木の葉 悠長に木の葉を焚いて
223 麁朶 麁朶 持ち込んだ麁朶や
223 木の葉 木の葉が理由もなく
224 垣根 垣根 他人の垣根の中などへ
226 麁朶 麁朶 少し燻る麁朶の火に焼いた
228 クリ 庭先の栗の木の陰へ
228 二つの臼を横に転がして
228 背負うようにして臼の腹へ
229 垣根 垣根 ちらりと垣根の入口に見た時
229 クリ 更に栗の木の茂った
229 忙しく臼の腹へ
229 クリ 日光を遮っている栗の木の陰から
230 クリ 洋傘を栗の木の側へ
230 クリ 容子で栗の木の梢から
231 キョウチクトウ 夾竹桃 草夾竹桃の花がもさもさと
231 クリ 栗の木の側に置いた
231 乱れた髪に櫛を入れて
232 森を透して
232 塩梅 塩梅 塩梅じゃ
233 塩梅 塩梅 塩梅しきが
233 塩梅 塩梅 好きじゃねえ塩梅だっけのさな
235 手桶 手桶 身を避ける様に手桶を持って
236 塩梅 塩梅 ええ塩梅な降りだから
236 山林 山林 以前の山林になんだから
236 山林 山林 旦那の山林開墾しちゃうめえのよ
236 カシ どれ程樫の柄を攫んでも
236 塩梅 塩梅 ええ塩梅なら
237 山林 山林 山林んなかで
237 再び上り框に腰を卸した
239 塩梅 塩梅 ええ塩梅貸しても
239 箆棒
240 声を伴いつつ森を洩れて聞えた
240 塩梅 塩梅 ええ塩梅のが
241 塩梅 塩梅 ええ塩梅の家あるもんだから
243 草木 草木 暑さに打たれている草木の間に
243 孰れの梢も
243 クワ 僅に桑の木へ絡んだ
244 クリ それから栗の木の陰に暫く
244 草木 草木 枯燥しかけた草木の葉が
244 クリ 割れ始めた栗の木の梢から
247 それから板の端ん処から
247 板渡 板渡 その上へ板渡して
248 クリ 栗の木の陰に居た
248 キリ 畑の桐の木でも
248 カシ 樫の木でも
249 ぼろぼろ葉葉が落こっちゃって
249 塩梅 塩梅 どうえ塩梅だと思って
250 クワ 南の女房はいって桑畑の小径を
251 クリ この栗は笑んでんだなはあ
251 クリ 庭先の栗の梢に始めて
251 クリ 小笊の底の粒栗を出して
251 クリ 手拭の両端へ栗を括った
252 垣根 垣根 おつたは垣根に添うて
252 後の林の側から
252 垣根 垣根 庭から垣根を出た
252 何処かの木の天辺で
253 柄杓 柄杓 直に柄杓で水を汲んだ
254 マツ 小松や櫟の林に交って
254 マツ 小松や櫟の林に交って
255 遠くの林の
255  梢や冴えた山々の頂を
255 梢の荒んだ
255 雑木林 雑木林 雑木林の間のみであった
256 ヤナギ 河楊が痩せて
256 赤い実を隠した枸杷の枝が
257 ヤナギ 勘次は河楊の枝に手を掛けて
257 枝や葉がざらざらと
257 枝や葉がざらざらと
258 木立 村落の木立の梢から
258 台地の林を望んで
258 木立 ぽつりぽつりと木立を形っている
259 クワ 処々の畑に在る桑も
259 軟かな葉の四五枚が
259 木立 村落の木立の孰れも
259 木立 相接している木立との間に
259 草木 草木 反対に草木は凡てが
260 雑木林 雑木林 其処にも雑木林が一帯に
260 木の葉 白膠木の葉が黒い土と
260 台地には林の間に
261 大木 大木が掩いかぶさって
261 垣根 垣根 拵えたのが垣根の内に
261 垣根 垣根 竹の垣根に珊瑚樹の
262 板の上に黄褐色な
262 医者は爼板のような
263 クリ 栗の木から落ったのって
263 木登 木登 木登りは上手なんだから
263 カキ 柿の木さ蛇があがるようじゃ
263 カキ 毎日のように柿の木さ
263 シイ 椎の木 椎の木から落ったの
263 毎日のように木から落ったっち
263 木から落ったな
263 カキ わし柿の木さ
264 燭奴のような薄い木の板を当てて
265 雑木林 雑木林 西に連った雑木林の上に
265 サンゴジュ さんごじゅ 珊瑚樹の繁茂した
265 木蔭 木蔭から
265 垣根 垣根 竹の垣根を往来へ
265 毎日庭の木を硯っている
267 塩梅 塩梅 云ったんでもねえ塩梅だし
269 塩梅 塩梅 こうええ塩梅にしてくれさっせえね
270 木蔭 木蔭を出た
270 サンゴジュ さんごじゅ 遁るように珊瑚樹の
271 撞木 撞木 左の手に提げて撞木で叩いている
272 麁朶 麁朶 外の壁際から麁朶の一把を
272 麁朶 麁朶 囲炉裏には麁朶の火が
272 自在鍵 自在鍵 鉄瓶が自在鍵から低くたれて
272 撥(ばち) 二本の撥が両方から
272 木立 遠い近い木立の輪郭が
272 ミカン 蜜柑 青い蜜柑の皮が
273 他人の林に鉈を入れねば
273 隣の森の陰翳が
273 無残な鋸の歯に
273 薪が獲られぬ
273 立派な木の柱を丁度
273 木材 木材 寮の木材を引いた
274 麁朶 麁朶 火鉢に麁朶を燻べた
275 麁朶 麁朶 火鉢へ麁朶を足して
276 クワ 蕗の葉や桑の葉を干して
276 葡萄の葉を他人に
280 供えられた二升樽を囲炉裏の側へ
282 樽が空虚になって
282 麁朶 麁朶 所在なさに麁朶の先を折って
290 カキ ぶらんと柿の木からぶらさがったから
291 ビンロウ 檳榔 檳榔樹とか何とかだなんて
297 塩梅 塩梅 お互にええ塩梅で
300 麁朶 麁朶 薙倒して麁朶でも
300 雑木林 雑木林 雑木林の間に
302 線香立が杙のように
304 雑木林の梢に白く連なっている
304 雑木林 雑木林 雑木林の梢に白く連なっている
304 枝を泣かせた西風が
304 枯木 枯木 思い出したように枯木の
304 初冬の梢に慌しく
305 ケヤキ けやき 往来を越えて櫟の落葉が熊手で
305 針葉樹 針葉樹 他の針葉樹に見るようではなく
305 雑木 雑木 他の雑木は
305 その葉は悉く
305 その梢よりも
305 骨立って幹が更に
305 その葉をからりと落して
305 クヌギ 山葵おろしのような櫟の皮は
305 熾に林を焼き払うても
305 落葉 冬枯の草や落葉に煙草の吸殻が
305 クヌギ 凡そ櫟の木程
305 落葉 往来を越えて櫟の落葉が熊手で
305 草木 草木 怖えた草木は皆
305 圧しつけ林を越えて
305 頑健な木は他に有るまい
305 クヌギ 無器用な櫟の林が
306 クヌギ 櫟の枯葉は錯雑し
306 漸く樹相を形づくると
306 クヌギ 然しながら林の櫟は幾ら
306 既に薪に伐るべき時期を過して
306 ナシ 梨の接木が
306 大木 大木の相を
306 クリ 団栗がその浅い皿に
306 枯葉 枯葉 枯葉は潔く
306 共に鋸の歯が残酷に
306 枯葉 枯葉 執念深い枯葉は泣いて
306 枯葉 枯葉 櫟の枯葉は錯雑し
306 梢から奪って
306 凡ての葉を
306 樹木 樹木 然し樹木が吸収して獲た
306 枯葉 枯葉 乾燥した枯葉は少しのことにさえ
306 粘着力を失うべき筈の葉柄が確乎と
306 一枚でも枝から放すまいとし
306 枯葉 枯葉 呼吸器であった枯葉を
306 クヌギ 然しながら林の櫟は幾ら
306 爽かに樹相を見せるのである
307 林を造るべき
307 葉をも泥の中へ
307 常緑木 常緑木 青い常緑木の
307 枝頭が少し動いたと
307 雑木林 雑木林 やがて雑木林の
307 林相 林相 漸く林相を形づくって来た
307 クヌギ こういう櫟の木を植えて
307 クヌギ こういう櫟の木を植えて
307 クヌギ 櫟林に沿うて
308 雑木林 雑木林 雑木林は一斉に
308 樹木 樹木 雑木林の樹木は開墾地の周囲にも
308 樹木 樹木 樹木は皆互に
308 雑木林 雑木林 雑木林の樹木は開墾地の周囲にも
309 木の枝 木の枝を杙に打って拵えた
309 クリ 栗の木の側に
309 クワ 紙捻を植えたような桑畑の乾燥しきった
309 落葉 悉く落葉を擡げて出た
309 山林 山林 田や畑や山林の間に
309 その梢に蒼い空を
309 喬木 喬木 喬木が遮り立って
310 落葉 大籠の落葉を攫み出して
310 落葉 灰を掩うて落葉が散乱した
310 落葉 竹の火箸の先で落葉を少し透すようにして
312 落葉 突込まれた落葉には
312 落葉 燃え易い落葉を間断なく
312 落葉 火箸で落葉を透した
312 落葉 手が落葉に達するまでには
312 その軸木の先から
312 軸木 軸木 ゆっくりと軸木を倒にして
312 丸太 丸太 丸太の端を切り放した
312 落葉 落葉には灰際から
312 軸木 軸木 その白い軸木を包んで
312 落葉 自分で落葉の火を点けた
313 落葉 落葉は直ぐに
313 火が野茨の株に燃え移って
313 火が野茨の株に燃え移って
313 落葉 彼は落葉を攫んでは
313 落葉 大籠の落葉に移っていたのである
313 落葉 ちらりと持った落葉の一ひら一ひらが
314 落葉 その勢いを沈めた落葉の上に
314 落葉 軽い落葉の火は
314 落葉 火に成った落葉を掻き出そうとして
314 落葉 乾燥した落葉は迅速に
314 檐(のき) 四方から檐を伝いて
315 スギ 東にも杉の喬木が立っていた
315 木材 木材 深く木材の心部にまで
315 喬木 喬木 ぐるりと包んだ喬木の梢から
315 森の梢の上にも
315 東隣の森の木がふわりと受けて
315 森の梢の上にも
316 スギ 近く聳えた杉の梢から
316 田圃を渡って林を越えて
316 喬木 喬木 それでも喬木の梢の上に
316 喬木 喬木 周囲の喬木の梢が他と隔てて
316 喬木 喬木 周囲の喬木の梢が他と隔てて
316 田圃や林を越えて
316 樹脂多い葉が
316 針葉樹 針葉樹 針葉樹の特色を現して
316 枝へ掛けて
316 スギ その度に杉は
317 雑木 雑木 疾風は雑木に交った
317 自分の後の林に少し見えていた
317 木の葉 木の葉へ火くっつえたんだ
317 建築 建築 疎末な建築は焼尽して
317 木材 木材 執念く木材の心部を噛んでいる
317 木材 木材 主要の木材が僅に
317 主人の家の森から
317 竹の梢を低くそうして
317 木材 木材 心部を噛まれつつある木材は赤い歯を
318 木材 木材 立っている木材を引っ掛けて
318 垣根 垣根 漸く垣根の入口に立った
318 隣の森の中の群集の
318 後の林の稍俛首れた
320 東の森の喬木を錆た橙色に染めて
321 垣根 垣根 痩せた柱や梁を垣根の側に積んだ
321 垣根 垣根 痩せた柱や梁を垣根の側に積んだ
321 垣根 垣根 痩せた柱や梁を垣根の側に積んだ
321 勘次は炭のようになった
321 手桶 手桶 手桶の冷たい握飯が
321 横わった梁や柱からまだ
321 横わった梁や柱からまだ
322 焦げた枝が青い枝を
322 後の林の竹は外側が
323 手桶 手桶 おつぎは手桶の底の凍った
323 焼木杙 焼木杙 勘次は焼木杙を地に建てて
323 そこらここらの林の間に刈り残された
324 薬を陶製の板の上で練って
325 塩梅 塩梅 そんでもちった塩梅よくなったようだが
328 与吉は上り框に胸を持たせて
329 囲炉裏には麁朶の一枝も
329 箆棒、つん燃したくって
329 木の葉 火あたってたら木の葉さくっつえたんだって
331 後の林が性急に騒いでは
331 マツ 束ねた松葉の先でつつくように
331 麁朶 麁朶 麁朶の火が周囲の闇に
331 麁朶 麁朶 ぽちりぽちりと麁朶を足していた
331 麁朶 麁朶 囲炉裏に麁朶を燻べた
332 後の竹の林が強い北風に
332 落葉 掻き集めてあった落葉や麁朶に火を点けた
332 麁朶 麁朶 掻き集めてあった落葉や麁朶に火を点けた
332 手桶 手桶 外側に置いた手桶を執った
332 手桶 手桶 一つの手桶を半分白くしていた
332 樹木 樹木 雪の中に樹木は悉皆
332 純白な柱を立て
332 カキ 少し離れた柿の木の下におつぎは
332 カキ 少し柿の木の下に近づいた
333 クワ 桑畑の間を過ぎて
333 勘次も驚いて上り框の蒲団から
333 カキ 柿の木の下には冷たい卯平が
333 カキ 少し柿の木に倚り掛かりながら
335 樹木の幹も悉皆以前の姿に
335 クワ 庭から先の桑畑は唯一杯に白い
335 雪の林に燃料を探すことの
335 塩梅 塩梅 こら暖くってええ塩梅だ
335 落葉 与吉が落葉を足して
335 落葉 落葉の火でおつぎが
335 落葉 どんどんと落葉や麁朶を焚いた
335 樹木 樹木 樹木の幹も悉皆以前の姿に
335 後の竹の林はべったりと
335 雪は竹の梢をぎっと攫んで
335 小さな枝が一つずつ
335 白い柱であった
335 落葉 どんどんと落葉や麁朶を焚いた
336 そうして又枝に移った
336 クワ 桑畑の端の方に
336 枯木 枯木 枯木の間には
336 クワ 臑を立てて見たいのか桑の枝をしなやかに
336 野茨の枝に堅に成ったり
336 何処の梢も白い物を
336 クワ 臑を立てて見たいのか桑の枝をしなやかに
337 やがて後の林の梢から斜に
337 カキ 柿の木の低い枝にそれを引掛けようとして
337 カキ 躊躇して柿の木の根にその疲れた身を
337 後の林をごうっと
342 赭く焼けた杉の木を控えて
342 スギ 赭く焼けた杉の木を控えて
342 枯葉 枯葉 しおたれた櫟の枯葉もからからに成った
342 クヌギ しおたれた櫟の枯葉もからからに成った
342 樹木 樹木 凡ての樹木は勢づいていた
342 喬木 喬木 蒼い空を限って立った喬木の梢が更に
342 喬木 喬木 蒼い空を限って立った喬木の梢が更に
342 喬木 喬木 庭は喬木に囲まれている
343 喬木 喬木 運命を持っている喬木の数本を
350 ハンノキ 榛の木 畔に立つ榛の木
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