古くから この笑顔の効果には多くの人が気づいています。
「笑顔を見せない人間は、商人にはなれない」と中国の諺にあります。
経営セミナー、セールスセミナー、就活セミナー、見つめるセミナーなどでも
笑顔については最も重要な要素としています。
では、笑顔はなぜこのような不思議な力を持つのでしょうか ?
ここからは心理、深層心理の世界に入ります。心の中のさまざまな事に関係する問題ですので、合わない方もいるかも知れませんが、あえて掲載いたします。
次の日常によく起こる出来事と、心の奥底では同一の現象と思います。
上記の日々発生する事柄の共通点は、「認める」とか「認めない」とかの行為、考えのことです。
自分が認められなかったために腹を立てたり、
認められたいがために相当な努力も惜しまず、
また、認められると嬉しくなり、自信もつきます。
つまり、人には様々な欲求がありますが、その中でも他人に認められたいという欲求が一番強いと思います。
笑顔にはほっとするとか、安心するとか、嬉しいとか、気持ちがよくなる等の大きな効果があるわけですが、
本当は相手の笑顔そのものがいいのではなく、顔に笑顔を作れという指示を出している脳の持ち主である
相手が、自分を認めてくれていると感じるからなのです。
そう、『笑顔』は相手を認めるという行為、所作なのです。
政治家やセールスマンの中には笑顔だけれども何か不自然なものを感じるということもありますね。
それは形だけの笑顔をつくっているからです。さまざまなマニュアル類には笑顔でいることを要求していますが
相手のことを認めよう(興味を持ち、知りたい)とも思わないで、
笑顔だけつくればいいというのは、少し感度の高い人ならすぐに気がついたり、見抜きます。
相手を思う気持ち、思いやりといってもいいですし、好き、興味がある、従いたいでもいいです。その気持ちがあれば、自然の笑顔が出来るものです。
今まで仲がよくない人とでも、自分が心の中で真に相手を認めることが出来たら、あとは時間の問題です。
不思議なくらい相手とうまくいくようになります。
私達の会社ではこの相手を認めるという行為を承認意識と読んでいます。
他のページに掲載の「問題意識」、「正直意識」、「努力意識」をあわせて「四つの意識」として社内行動理念としています。
中川勝弘