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インドネシア 100ルピア紙幣

パラゴムノキ

トウダイグサ科パラゴムノキ属の常緑高木です。 学名:Hevea brasiliensis ゴムの木と呼ばれているようにゴムの原料として知られる熱帯樹木です。 東南アジアではこの木を植えて、樹液である乳液からゴムを採ることを産業として定着しています。この紙幣が存在した時点の価値は1ルヒアは1円ぐらいですから、日本の100円札と同様と思います。
木に関係する面・表面
裏面

樹種解説

「パラ」は原産地であるブラジルのパラ州に由来するとありますが、はっきりとわかりません。 パラ(Estado do Pará)は、ブラジル北部に位置する州であり、アマゾン川流域に広がる広大な領域を含んでいます。パラ州は、かつてゴムブームの時期において世界的に重要なゴム生産地となりました。 19世紀末から20世紀初頭にかけて、パラ州ではパラゴムノキの栽培とゴムの収穫が盛んに行われました。この時期、パラ州は世界最大のゴム生産地の一つとなり、ブラジルにおけるゴムの主要な供給源でした。 樹高は30m以上に達することもあります。葉は3枚の小葉からなる複葉。 パラゴムノキの主な利用目的は、ゴムの生産です。パラゴムノキの樹液である乳液からゴムが抽出されます。樹液は樹皮を削ることによって得られ、乳白色で粘性があります。この樹液はゴム粒と呼ばれる微小な粒子で構成されており、加硫などの処理を経てゴム製品に加工されます。 乳液は、パラゴムノキの幹に存在する乳液管から取得されます。乳液管は幹の樹皮と篩部の間にあり、地面から30度の角度で右巻きの螺旋状に上昇しています。幹に切り込みを入れることで乳液が流れ出し、容器に集められます。乳液の収集は、樹齢が5〜6年(以前は7〜10年)になると行われます。乳液の量は年齢や成長段階によって異なりますが、最盛期では1日に約30ccの乳液を収集することができます。この乳液に含まれるゴムの含有量は30〜40%であり、1本の木からのゴムの生産量は最盛期には年間約3〜3.5kgになります。 ゴムの需要の高まりに伴い、パラゴムノキは商業的に重要な作物となっています。特にタイ、インドネシア、マレーシアなどの東南アジア諸国では、ゴムの主要な生産地となっています。 パラゴムノキの収穫量が減少した老木は、順次伐採され、新しい若木に植え替えられます。伐採された木材は、乾燥後に集成材として加工されることが一般的です。パラゴムノキの集成材は、木材としての利用に適しており、家具やフローリングなどの材料として利用されています。さらに、パラゴムノキは成長が早いため、木材としての利用技術が確立した近年では、ラテックス採取を目的とせず、最初から木材として利用するために植樹されることも少なくありません。近年日本にも玩具や家具で現地で製造されたものが輸入されています。

切手に描かれたゴムノキ

パラゴムノキの切手
インド
パラゴムノキの切手
インドネシア
パラゴムノキの切手
マレーシア
パラゴムノキの切手
マレーシア

プランテーションのゴムノキ

パラゴムノキ パラゴムノキ パラゴムノキの実
 シンガポール植物園  2008年5月18日

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