1. HOME
  2. 木の情報発信基地Top
  3. 10.木の知識
  4. 新聞からの木の豆情報 TOP
  5. 2007年Top

大塔山のブナ林危機

・読売新聞 2007/10/8
本州南限のブナ林として知られる、和歌山県大塔山の頂上付近で老木の枯死が相次いでいる。原因は、頂上付近にある雑木林の無断伐採で地面が乾燥し、湿気を必要とするブナの生育環境が悪化したことである。ブナは1.2度上昇すると、標高が200m高くないと生育できず、地球温暖化による影響も考えられる。大塔山は、1923年「大塔山モミ、ツガ、ブナ植物群落保護林」に指定された、国内でも貴重な林である。しかし、頂上付近の「前の川国有林」0.12haと「大河奥官行造林地」0.10haの幹の腐りや、立ち枯れなどの老木が続出。中には空き地のようになった箇所もある。その他に、若い木がシカに食い荒らされる被害もあとを絶たない。林野庁和歌山森林管理署は、8月に県と市、地元の自然保護団体との協議を開催。結果、防風効果もある食害防止用の金網をブナの周辺に張ることにした。苗木の植栽も検討中だが、山中の林道 から3時間もかかる場所にあり、管理は困難としている。また、周囲の山林に詳しい自然愛好家団体「田辺アルコウ会」の小板橋氏は「貴重な林を後世に残すためにも一刻も早い対策が必要]」と話す。

▲目次に戻る

創業1911年 
587-0042 大阪府堺市美原区木材通1-11-13 TEL:072-361-5501 FAX:072-362-3341
古物営業法に基づく表示  特定商取引法表示  ご利用ガイド 
ご質問・問い合わせ  著作権・サイト関係  カテゴリーサイトマップ  迷子になった場合

©1996-2021 NAKAGAWA WOOD INDUSTRY Co., Ltd All Rights Reserved.