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田中神社の森

・産経新聞 2007/9/16
クスノキの大木、そして、大木の枝からは太いフジのツルが下がる。このような、美しい風景が和歌山県上富田町の田中神社にはある。ここは、地元の人々が守ってきた神社であり、和歌山県出身の明治期の生物学者・民族学者として有名な南方熊楠(みなかたくまぐす)が守り抜いた神社の1つでもある。南方氏は明治期の神社合祀政策に対し反対運動を行った人物で、神社合祀に伴う生態系の破壊や土地の風習破壊を強く訴え続けていた。しかし、南方氏の努力も虚しく、和歌山のほとんどの神社は合祀された。和歌山工業高等専門学校名誉教授の吉川氏は「水神さまが祀られなくなったら、水を汚くし、川が汚くなる。山神さまが大切にされなかったら、山が荒れる。そして、南方氏は神社がなくなることで、神社にまつわる民族芸能や行事、村落の繋がりも消えてしまうことを懸念してたのでしょう」と語る。先人と地元民の力により、これからも、美しい神社を守っていって欲しいと願う次第である。

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