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照葉樹林復活計画

・朝日経新 聞2007/1/7
国の方針にあらがい、伐採から守り抜かれた照葉樹林の森が40年の歳月を経て国のモデルになった。九州山地の南端に近い宮崎県綾町。その中心部から綾南川沿いの林道を進んだところに常緑広葉樹が広がる。森林が8割を占める街の基幹産業は林業だったが、戦後の機械化で山仕事の失業者が増え、借金を抱え、町を去る人が続出、1958年に1万2千人を数えた人工は63には9千人を割り込んだ。そこに営林署(現・森林管理署)から町に森を伐採する話が持ち込まれた。照葉樹林は当時「雑木林」、山仕事で恩恵を受けられる町民にとって「渡りに船」という状況であった。しかし、就任したばかりの故・郷田実町長が「古里を台無しにされるのはごめんだ」と立ちはだかった。町民から非難されながらも保全の道を選ぶためには理論武装が必要と専門書を読みあさり、国などに陳情を重ね伐採防止にこぎつけた。「照葉樹林の町」を標榜し、自然と共生するまちづくりを進めた。この守られた照葉樹林の森がモデルとなった「照葉樹林復活100年計画」が計画されている。対称地区は照葉樹林の森に隣接する人工林だ。まず、人工林を伐採、隣の照葉樹林帯から転がるどんぐりや種の発芽を促し、本来の植生を取り戻すというもの。植林で森を復元するのではなく、自然の力を利用し復活させる意義のある事業となる。長野県で森の再生活動を続ける作家のC・W・ニコルさんは、昨秋この地を訪れ、その時の印象を「笑い、歌い、生きている森だった。復元が成功するかどうかは、住民が自然の恵みを身近に感じながらふる里に誇りを持ち続けられるかにかかっている」と語った

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