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バイオエタノール

・産経新聞  2006/8/15
自動車用燃料としてバイオエタノールが注目を集めている。バイオエタノールとは植物などのバイオマス(生物由来の有機性資源)を原料につくられ、緑の油とも呼ばれている。千葉県市川市にある中堅プラントメーカー月島機械の研究所では建築廃材を細かく砕いた木くずの山からエタノールを生み出している。燃やせば地球温暖化物質である二酸化炭素を排出するがもともと植物が成長背売る家庭で吸収した大気中の二酸化炭素が再び放出されるだけなので、二酸化炭素排出量はゼロとみなされる。植物からエタノールを生成珍しくなく、すでにブラジルや米国ではサトウキビの等分やトウモロコシのでんぷん質からエタノールが生産され自動車用の燃料として使われ始めている。日本でも沖縄県の伊江島でアサヒビールなどが1月からバイオエタノールの実証実験を始めた。年間30トンのサトウキビから砂糖約2トンとエタノール約1キロリットルを製造し、ガソリンに3%混合して村の公用車に利用している。サトウキビ農家の収入は海外から安価の砂糖の流入により落ち込んでいるが、「実験が成功すればエタノールの収入も加わり、島の活性化にも役立つ」と大城勝正尊重は期待している。バイオエタノールには採算性の課題がある。しかし、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の三浦俊康主任研究員は「廃棄物の排出者が処理業者にお金を払って引き取ってもらう『逆有償』のシステムによってある程度クリアできる」と指摘する。この秋には月島機械が設計した本格的な廃木材エタノール化プラントが堺市に完成し、来年1月にも世界初の商業生産が始まる。プラントの設計を手がけた月島機械産業事業本部副本部長三輪浩司氏の夢「地球温暖化問題に技術で応えたい」が、自動車を木で走らせることでいよいよ実現になる。

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