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柏原のブドウ史150年

・読売新聞 2011/5/10

柏原市立歴史資料館(高井田)で柏原市特産のブドウ栽培の歴史を物語る絵図やワイン醸造装置などを並べた「柏原ぶどう物語」という企画展が6月19日まで開かれている。時代ごとに変遷をたどった展示資料は80点に上り、同館によると現在は、江戸末期から府内で栽培されてきたブドウの生産量は全国7位、同市は府内2位である。旧大県村の庄屋の見取り図の「山崎氏居宅惣絵図」は1859年に描かれ、柏原で栽培されていたことを示す最も古い資料である。「葡萄」と庭に書き込まれていることから、当時は畑ではなく、庭先で栽培されていたことがわかる。明治になると、政府が殖産興業のためにブドウ生産を推進し、府はブドウ試験園を設置し住民に甲州ブドウの苗木を配った。中野喜平氏がその栽培に成功し、1916年頃に息子が絵師に描かせた「葡萄栽培画絵」には、枝を棚にはわせたり、実に袋がけをする生き生きとした様子が描かれている。昭和になると栽培は全盛期になった。既に「観光農業」が行われており、鉄道会社がブドウ狩り入園料と乗車料をセットにしたパンフレットを相次いで製作していた。政府により、戦時中はワイン醸造が奨励され、市内に100軒も醸造所があった。現在は、2軒まで減り、生産も減少したが、同館は「柏原がブドウ産地となるまでに、先人が栽培や販売に努力してきたことを知ってほしい」としている。

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