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被災地の木のぬくもり

・産経新聞 2011/10/6

岩手県住田町の東日本大震災の被災者が住む木造仮設住宅を、東京の六本木ヒルズのアリーナで再現した。ぼく(坂本龍一)が主宰する環境保全団体、モア・トゥリーズが支援している仮設住宅で、都会の方にも住み心地と木造の良さを体感してもらうために企画したのである。来られた方は「木のにおいがする」、「意外と快適だ」と興味を持ったようである。もちろん木造仮設住宅が理想的な住まいとは言えないが、プレハブに比べるといいし、仮設住宅=プレハブという概念が変えられるといい。森の 国である日本だが、木が使われず困っている森が多くある。使ってこそ森が再生し、林業も盛んになるので、日本ならではの木造建築が普及してくれればと考える。この 企画に、産地が分かる木材店舗に利用しているスープ専門店「スープストックトーキョー」の遠山正道社長が来てくれた。三重県紀北町の尾鷲檜を大阪の店の壁面に、浜松市の天竜産檜を静岡のお店のフローリングやカウンターなどに利用している。住田町の気仙杉も気に入ってくれたようである。ある意味好感度の高いスープストックが、このような店づくりをしているので、他の店にも広がっていくかもしれない。日本の木を経験しながら味わうので、利用者も改めて日本は木が沢山ある森の国なんだと思いだしてくれればいいと思う。現在、東日本大震災から半年経ち、住田町に隣接する陸前高田市から避難してきた方が木造仮設住宅に住み、木のぬくもりに安心しているようである。木の良さをもっと仮設住宅に、住宅建築に、商業用建築に生かし、国産材が利用されることを望む。

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