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巨樹と平家伝説

・日本経済新聞 2010/3/31

平家落人伝説で名高い宮崎県椎葉村は、西日本有数の秘境である。多くの巨樹をはじめ緑豊か。営々と築かれてきた伝統文化も見事で、旅行者を魅了する。村の中心、上椎葉地区には、高台に目指す鶴富屋敷がある。平清盛の末裔、鶴富姫が那須大八郎宗久と暮らしたとされている。現在那須家32代当主が管理するこの屋敷は、築後約300年で、「一列型平面形式」と呼ばれ、4室が横一列に並ぶ椎葉村の民家独特の様式。国の指定文化財だ。屋敷の西隣には昔の民家風の椎葉民族芸能博物館があった。春夏秋冬の神楽、踊り、民謡など村の行事や芸能などを立体的に展示、椎葉村の四季の暮らしを体感できる。椎葉村は巨樹の里としても見どころが多い。上椎葉地区から北東に位置する鹿野遊地区にある十根川神社の境内奥に樹齢約800年の八村杉がそびえていた。この地に最初に陣を構えた那須大八郎が植えたとされる。国の指定天然記念物。高さ54.4メートル、幹回り19メートル。高さでは国内有数の杉である。十根川神社のやや東の山腹にある大久保のヒノキも、八村杉に負けず劣らず壮観である。樹齢約800年、樹高32メートル、幹回り9.3メートルである。案内してくれた元椎葉村助役の黒木勝美さん(73)は「椎葉村に巨樹が多いのは年間雨量が約3000ミリで土地が肥よくなため」という。

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