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信仰と共生

・読売新聞 2009/5/24

ブナは灰褐色のなめらかな木肌で、樹高は30メートルに達し、冷温帯を好む落葉広葉樹である。近畿では、標高800~1000メートル付近で多く見られる。しかし、和泉葛城山のブナは500メートル付近から分布し、比較的低いところに群生する希少な植物層である。そのため1923年にその内の約10ヘクタールが国の天然記念物に指定された。ブナの寿命は平均200~300年である。今、確認されている約450本は古い木が多く、毎年2、3本枯れていくため、森の衰退が心配されている。トラスト協会では、森を守るために府が買い上げた周辺の47ヘクタールに、ブナの苗木を植える活動を行っている。森で採取した種子を育てたもので、すでに2400本もの苗木を植えた。これにより交配の機会を増やすのが狙いである。また、ブナの森は神社の神域であり、豊かな水を蓄え、川や泉へと導く森を、人々は、信仰の対象として大切に守り育ててきているのである。

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