大阪市北区の朝日放送近くにある大阪東通という会社でアルバイトとして働き始めました。それは約2月からのことで、私の役割はお祭り広場の催物を進行することでした。当時、大阪東通は朝日放送の子会社だと聞きました。その当時、大阪東通の主な仕事はテレビの朝日放送の下請け制作でした。今思い返すと、万博のお祭り広場には大阪東通から30-40人のスタッフがいましたが、彼らはアルバイトや1年契約のスタッフで、その後の万博の同窓会でも再会することはありませんでした。
この入場証は協会職員として働く際に発行されたものです。会場への入場証(現在のIDカード)は組織や職種によって帯の色が異なり、協会職員の場合は紺色でした。この紺色の入場証は非常に便利で、どのパビリオンでも入場することができました。ただし、一般のお客様が列に並んでいる中で入場口でこれを見せて通り過ぎるのは気が引けましたので、アメリカ館への入場の際にのみ利用させていただきました。名前は大学の4年間だけに利用した戸籍名です。
万博会場までは、豊中市本町9丁目の自宅から通いました。電車を利用すると1時間以上かかるのですが、車なら10~15分程度で着きましたので、車通勤を選びました。それにしても、よく私のような若者に年間通しのパスを貸与してくれたものだと思います。協会は役所や民間企業から短期出向者で構成されていましたが、皆が連帯感を持っており、アルバイト出身の私にも職員並みの待遇をしてくれたのでしょう。