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わが人の隠りましぬれ  悲しびて悼みて作る偲ひ歌 

有限会社田中木材店  田中 繁男
麻もよし 紀伊の国柄は 御稜威みつし 久米の若子の 風早の 日の岬や 高輝らす 日高の川の 川の辺の 御坊の里に 生れましし わが人なれや 葦が散る 難波の国は 大伴の 御津の水門の 妹ら許 今木の地にて 味さはふ 夜昼知らず 小余綾の 勤しみ給ひ 幸草の 中川の家を 細れ波 間なくし継ぎて わが人は 人となりぬれ 新玉の 年の緒長く 荒栲の 藤花にほふ 春楊 葛城山に 発つ雲の 立ちても座ても 青角髪 依羅娘子の 偲ひ見し 今一度の 角さはふ 石川の西 玉敷の 美原の丘は 天離る 鄙にはあれど 小楢なす 目細し地なれ あたらしき 大地作ると みな人と 鍬入れ給ひ 白遠ふ 新地拓き 木屑なす 心寄せ合ひ 八百丹よし 築き給へる 愛しきかも 木材の街 玉桙の 道ゆく人も 天つ水 打ち仰ぎ見む 初うひし ウッドリームは 真木柱 太敷き立てて 桧の妻手 高敷き置きつ 高し知る 木材の館 栲綱の 白橿の木の 瑞枝さし 繁に生ひたる 和やみの 庭となるべし 行き向ふ 年は旧りぬれ 佐保姫の 春降ち行く 早苗月 中の一日 花筏生ふ 山城路より 楯並めて 和泉は百舌鳥の 耳原の 中の陵 わが人も 率ひ給ふ 物部の 八十伴の緒の山たづの 迎へるなへに 八隅知る わが天皇の 褻衣を 時片設けて 出でましし 樹植ゑの祭 馬酔木なす 栄ゆる時や 松が根の 絶ゆることなく 大阪の まちもみとりに なれかしと くすの若木を 神しみて 植ゑ給ひたり しかすがに 年へ巡りて 霹靂の 光れる空の 九月の 天の時雨の 庭潦 流らふ五日 藤浪の ただ一目欲り 玉襷 かけて祈れど わが人の 見罷りましし 秋霧の 龍田姫の 菊月の 中の九日 大御身は 不予まして 曇り夜の 方法も知らず 朝霧の 思ひ惑はひ 伊香胡山 如何にか為むと 民草の 本名乞ひ祈む 天の原 振り放け見れば 大君の 御寿は長く 天足らし 満ちてあれこそ 望月の 偉しくも 敷きませる わが天皇 焼き大刀の 研ざし心や 淳し 赤き誠の わが人を 欣び給ひ 賜ひたる 貴き勲功は 雙光 旭日章 弥高く 輝きてあれ 弥弘く 輝りてあれこそ 天雲の 散らふ遠隔 谷潜の さ渡る極み 塩沫の 留まる涯て その果ての 尽くるときまで 延ふ葛の 弥遠長に 絶ゆるとき 止むとき知らず 冬草の 離れさり行けば 人は縦し 思ひ止むとも わが慕ひ わがにきびにし なつかしき 人の正香を 倭文手纏 数にも入らぬ 我にして なほ思ひ出づ 橿の実の 正一人にて 黄葉の 過ぎ行きし人 玉葛 影に見えつつ 忘らえめやも<

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