しかし一方では、時代は軽薄短小に傾斜しつつあって、木材の使われ方もその方向に流されつつあるように思われます。だが、この流れに流されてしまうと、木材のよさは失われてゆくし、せっかく人々が木に安らぎを求めてきていることに反することになります。木の使い方は、軽薄短小より逆に重厚長大の方向へ向かわねばなりません。木は高価だと思っている大衆からすると、厚い、大きな材はすばらしい感動なのです。