わが国の戦後の木材供給の歩みを振り返ってみると、昭和三二年~三五年は外材準備時代でした。その四年間に米材だけについてみますと、四〇万?入荷して、対前期比二三五%に増加しています。それ以降、昭和三六~四一年の六年間は、米材進展時代です。同期間の平均入荷量は三六六万?、対前期比九一二%の急増を示しました。そして昭和四二年~五四年の一三年間は成熟時代です。年平均一、二〇〇万?の米材が入荷、三二八%になりました。このあと、昭和五五年~五八年の四ヵ年平均は八八〇万?、前期比七三%と減少傾向をみせ、昭和五五~五六年を境として米材は輸入足踏み→減退時代に入ってきています。これから先、米材は多少の波があるとしても、大勢としては過去の一時期のように増えないのではないでしょうか。
ソ連材についても同様なことが言えます。昭和三一~三五年は四五万?入荷、対前期比二八六%、昭和三六~四一年は平均二二四万?、対前期比四九一%の成長期でした。昭和四二~五四年は年平均七五七万?、対前期比三三七%の成熟時代が続き、昭和五五年~五八年四年間の平均一ヵ年入荷量は六〇四万?、対前期比八〇%と減りました。米材ほど下がらないと思いますが、逐次減退を示すのではないでしょうか。 つまり、一般的に言われているように、又歴史的経過から見て、五年間は準備期、五年間進展期、一〇年間成熟期、五年間減退期の周期を見ることができます。