大屋根リンググのクサビ*

大屋根リングのクサビ

大屋根リングの「クサビ」について
大屋根木造リングは大変な人気を集め、今回の万博を象徴する存在でした。
今回は、その木造リングで、木材と木材が交差する部分を支えている「クサビ」についてご紹介します。
清水寺・舞台の床下構造では、柱を貫く桁を固定するために木のクサビが使われていました。つまり、交差部分に釘などの金物は使われていなかったのです。長い釘やボルトがなかった時代の、先人の知恵といえるでしょう。
この考え方を大屋根リングでも取り入れ、現代の建築基準に適合するよう進化させたものが、今回のクサビです。 建築系の専門誌だけでなく、一般誌でも工区ごとのクサビの違いが紹介されました。日経トレンディやBRUTUSなどでも取り上げられています。
リングは3つのゼネコン・グループによって施工されていますが、クサビを見ると、どのゼネコンが施工した工区かがすぐに分かります。そのため、万博通の方はクサビを指さしながら、少し誇らしげに説明してくれるのでした。
北東工区:大林組・大鉄工業・TSUCHIYA共同企業体 + 安井建築設計事務所
南東工区:清水建設・東急建設・村本建設・青木あすなろ建設共同企業体
西工区:竹中工務店・南海辰村建設・竹中土木共同企業体 + 昭和設計
一般には略して、「大林・清水・竹中の3つのゼネコン」と呼ばれています。
写真や図面による解説は多く見られますが、設計図ベースの説明が中心のため、専門外の方には、力のかかり方や固定の仕組みが分かりにくい面もあります。
多くの書籍では「ゼネコンごとに3種類」と記されていますが、実際に木造リングを観察すると、それとは少し形の異なるクサビも数多く見られます。
調べてみると、負荷のかかり方に応じて、基本形から耐力を高めた形へと変化させていることが分かりました。
大林組と竹中工務店では、それぞれ3種類を確認できました。清水建設については詳細な確認が取れていませんが、少なくとも2種類以上はあるようです。私が現地で確認できたものだけでも、合計8種類ありました。ひょっとすると、各ゼネコンごとに3種類ずつ存在するのかもしれません。
写真・イラストの説明
竹中仕様:鉄製のクサビを打ち込み、反対側も同様に固定する方式

大林仕様:縦ボルトを回転させ、上下に突っ張って固定する方式 清水仕様:2つの木製クサビをボルトで貫通させ、締め込んで固定する方式
掲載日
2025/12/15
写真
1枚
URL
https://www.facebook.com/wood1911/posts/pfbid0b835RKZbSzwkwHz6b3WTMWWx4nfeCLgRi9rQW1GyGfgm1ipNKrtq5mNWLU2voNBMl

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