、欧州アカマツ

大屋根リングの樹種 、欧州アカマツ

数日前から、万博の「大屋根リング」の解体が始まっています。
万博の評判がよかった理由の一つは、木造の大屋根リングの存在だと思います。
本物のウッドデッキが貫工法で組まれた木材の上に載り、1周「2025メートル」のスケールでした。
長さだけを見ると、愛知万博のグローバル・ループ(約2.6km)の方が長かったのですが、感動を与えた印象は今回の方が強かったように感じます。
さらに、グローバル・ループは木材ではなく人工木材(木粉+プラスチック)でしたから、その印象の違いも大きいでしょう。
すべての海外パビリオンがリングの内側に位置していたため、各パビリオンの設計者は、木造リングからの「目線」を意識して建築設計を行ったと聞いています。
来場者にとっても、入場時や地上から眺める視点と、リング上から見下ろす視点の2種類の造形を楽しむことができました。
今回の構造物は、これほどの規模でありながら人工木材ではなく、本物の木材を使用しています。
集成材やCLTとして用いられていましたが、人工木材のように砕かれたものやプラスチックを混ぜたものではなく、基本は板状の天然木材です。
樹種は、日本産のスギ・ヒノキに加えて、欧州アカマツが使われました。
スギ・ヒノキは、戦後植林された木が現在になって伐採期を迎え、利用が進んでいます。日本人にとっても昔から馴染みのある木材です。 一方「欧州アカマツ(European Scots Pine /学名: Pinus sylvestris)」という名称が一般に広く知られるようになったのは、今回の木製リングの影響が大きいかもしれません。
以前は「レッドウッド」と呼ばれていましたが、同名の別種が複数あり、混乱を招く名称でもあります。
例えば、アメリカの「レッドウッド(コーストレッドウッド /学名: Sequoia sempervirens)」は全く別の樹種です。樹高が100メートルを超えることもあり、最も高い個体「ハイペリオン」は116メートルに達します。木材としては非常に耐久性があり、ウッドデッキなどに適しています。
さらに「レバノンスギ(Cedar of Lebanon / 学名:Cedrus libani)」も、かつてレッドウッドと呼ばれていたことがありました。
参考リンク:
欧州アカマツ
https://wood.jp/8-jumoku/wood/m542.htm
レッドウッド
https://wood.jp/8-jumoku/wood/m1165.htm
レバノン杉
https://wood.jp/8-jumoku/wood/m502.htm
写真は、欧州アカマツの成木と幼木です。
掲載日
2025/12/8
写真
9枚
URL
https://www.facebook.com/wood1911/posts/pfbid04LtVXkJeAGm4zviPc58t6ZeEqMEqBsSmbhERpYFTdU4yzPQG1fQ3edjw5ZWp9zh2l

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