フィリピン館

1970年の大阪万博/h2>
写真は、1970年の大阪万博における海外パビリオンの様子です。
写っているのは、ニュージーランド館、デルガリア館、カナダ・ブリティッシュコロンビア館、タンザニア館、フィリピン館、チェコスロバキア館、ビルマ館、カナダ館、米国・ワシントン州館などです(上段左から順に)。 この万博では、19の海外パビリオンが木造または木造風の構造を採用していました。しかもそれは、先進国・開発途上国を問わず広く見られた特徴でした。
一方で、日本のパビリオンには木材が一切使われていませんでした。
ゼロです。これはなぜでしょうか? 日本人は木を好む民族ではなかったのでしょうか?
当時の万博には「人類の進歩と調和」というテーマが掲げられていました。
しかし日本では、「進歩」の象徴として鉄やガラス、膜構造などの未来的素材が選ばれ、木材は「古い素材」として敬遠されていたのです。
また「調和」の観点でも、木材が持つ自然との共生に最も適した素材としての価値、さらには再生可能性やCO₂固定といった環境的利点が、十分に理解されていなかったのです。
このことは、日本人の一人として、今振り返ってもとても残念で、恥ずかしく思います。
さて、2025年の大阪・関西万博はどうでしょうか。
大きく進歩しています。日本政府館をはじめ、住友館や三菱未来館など、多くの日本パビリオンで木材が積極的に使われています。 持続可能性や環境配慮が重視される現代において、ようやく私たちも「木材の価値」に目を向けはじめたのかもしれません。
掲載日
2025/7/14
写真
1枚
URL
https://www.facebook.com/wood1911/posts/pfbid031fcM857sFWR74hc9TUvACRQFNGfV3ud4eyNMYKhJCEvBL28SNtqAJvukBjQeNPjel

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