木工沈床

木材工法の特許その2.淀川を自然護岸に戻す木工沈床

木材工法の特許 その2.淀川を自然護岸に戻す木工沈床
木工沈床(もっこうちんしょう)とは、河川の護岸工事に用いられる伝統的な工法です。木材で組んだ枠の中に自然石を入れ、川岸を安定させるために設置されます。
水中では木材が腐りにくいため耐久性が高く、水生生物にとっても良好な生息環境を提供するため、環境保全にも寄与します。この工法は、自然環境に配慮しながら治水や防災を行う効果的な手法であり、淀川を自然護岸に戻すプロジェクトとして、国土交通省発注の工事に採用されました。
通常、この工法では川の一部を堰き止め、丸太を組んで施工します。しかし、淀川でこの方法を採用すると莫大な費用がかかるため、あらかじめ組み上げた木工沈床に砕石を詰め、水中へ沈める仕様としました。
当初の設計では、木工沈床をワイヤーで巻き付けて吊り下げる方式が採用されていました。しかし、この方法では水中でワイヤーが絡まりやすく、また、丸太に欠陥があった場合、吊り下げた際に破断する危険性がありました。 そこで、施工を担当するゼネコンから弊社へ相談があり、新たな提案を行いました。木材内部のボルトを大型のU字ナットで簡単に着脱できる設計にすることで、安全性が向上し、作業のスピードも大幅に向上しました。
本特許は、出願後すぐに手続きを行い、弊社が出願した特許の中でも最速で特許庁の認可を取得しました。
関係ホームページ https://wood.co.jp/doboku/chisho.htm
掲載日
2025/2/2
写真
3枚
URL
https://www.facebook.com/wood1911/posts/pfbid024xD6ZCqEYFRUhfQthqYHkRufYrbe2XmtKKua2ZG1QPoPY2dhmYBLXPysgc7yFVS5l

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