v N11
高速道路の木材防音壁
英国研修旅行での体験
ヨーロッパでは、日本よりも以前から高速道路の防音壁に木材が利用されていますが、中でも英国が最も活用しているのではないかと感じました。
ロンドンから東南にある海岸近くのライ (Rye) や、西のコッツウォルズ (Cotswolds) へは、高速道路を使って移動しました。ライへの道中では M20、コッツウォルズへは M4、そして外環状高速道路の M25 などを往復しました。(イギリスでは、国が直轄で管理する幹線道路の頭に「M」が付けられています。)
バスから外を眺めていると、防音対策が必要とされる場所のほとんどが木製の防音壁で構成されていることに気づきました。特別な構造物というわけではなく、シンプルに板材と支柱で作られ、もちろん防腐処理が施されています。見た目からして、かなり前から設置されているように感じます。
景観の面でも、日本の鉄やステンレス、アルミ製の防音壁より、周囲の風景に溶け込んでいる印象を受けました。