v N11
中古足場板
先の英国旅行での社員のブログからの引用です。
先週、社員旅行でイギリスに行ってきました。
弊社の社員旅行で海外に行くのはこれで14回目ですが、毎回、現地で木材がどのように使われているかを調べることにしています。
さて、ロンドン観光の定番、バッキンガム宮殿を訪れた際、入り口の端の方に、工事中の目隠しとして板が貼られているのが見えました。その板は中古足場板(*1)でした。
もしこれが日本であれば、皇居の工事中に中古足場板を目隠しに使うと大きな問題になるかもしれませんが、イギリスでは「古いことは良いことだ*2」という感覚があり、コストや見た目の面でも中古足場板を使うことが適していると考えられているのだと思います。
解説
*1 中古足場板
建設現場で使用される足場板のうち、使い古されたものを指します。日本では主に杉が材質として用いられ、古材としても人気があります。十分に乾燥しているため、軽量で強度があり、変形もしにくく、優良な木材として評価されています。近年ではネットでも販売されており、新品の足場板よりも中古の方が高値で取引されることもあります。なお、中古足場板の販売には公安委員会の古物商許可が必要です。
*2 古いことは良いこと
イギリスでは、高速道路の防音壁や住宅の塀、フェンス、門などが木が朽ちる寸前になっても交換されないことが一般的です。