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人が触れる部分には木が使用
こちらはウィンザー城のベンチです。城壁の前にたくさんのベンチが並んでいます。日本なら、アルミや鉄のフェンスで囲んで、ロープで区切り、数メートルおきにベンチを配置するのでしょう。
いつも感じることですが、ヨーロッパのベンチやテーブルの特徴として、構造には鉄などの素材が使われているものの、人が触れる部分には木が使用されています。ヨーロッパ(アメリカ、カナダ、オーストラリアも含めて)では、子どもの頃から、木材は素材として完成するまでに最も環境負荷が少ないことを教えられています。これは理由の一つかと思いますが、それ以上に、木が人間の感性に合った素材であることを重視しているのだと思います。
そのため、ベンチの座板や背板に使われている薄い木材は、経年変化で黒ずんだり、曲がったりしているものもありますが、そのまま使用され続けています。
材質を詳しく調べることはできませんでしたが、広葉樹だと思われます。個人旅行であれば、木口や材面を接写して材質を判断することもできたのですが、今回は時間がありませんでした。