v N11
木材の物理特性
会社の公式ホームページは「中川木材産業」のビジネスサイト(wood.co.jp)ですが、木や木材に関する情報を発信している「木の情報発信基地」(wood.jp)は非営利(非商用)のサイトです。今日は、その中でも特に利用されているページをご紹介します。
「木材の物理特性」は、33ページのみの小規模なデータ集です。ここでは、木材の強度などを学術的な数値で表しています。「木の比重」や「柾目と板目の収縮率」、「曲げ、圧縮、せん断の3つの強度」、「ヤング率」、さらに「耐久性と摩耗性」を5段階で評価したデータを掲載。縦軸にはよく使用される82種類の木材、横軸には上記の各項目が並び、表形式で提供されています。エクセルで言えば、820セルに相当するデータを一つのページで表示しているため、視認性を向上させるための工夫を凝らしました。
2つの表グループを用意し、1つは1行ごとに背景色を変え、もう1つはマウスをセルに合わせると、縦横に色付きのラインが表示されるようにしました。これにより、項目と木材名がより見やすくなります。
このデータは、昭和40年代に京都大学名誉教授の佐道健先生を中心に、日本材料学会編『木材科学・工業辞典』の付録作成のために収集されたものが基となっています。多くの木材専門書に記載されている数値は、この資料に由来していると考えられます。その後、約350種類のデータを追加し、『世界の木材900種 主要材質表』(昭和49年 大阪木材青年経営者協議会)としてまとめられました。なお、偶然ですが、この資料の編集者の1人が私です。
https://wood.co.jp/7-mokuzai/exmk/