v N11
テーマパーク
博覧会シリーズの続き、最終回の手前です。
今回は大人の事情で当社の施工や施工実績としては公開できないものがあるので、
それに代わってテーマパークを取り上げます。
博覧会の仕事をつづけていくにつれて、テーマパークも同じように木製・木造の構築物が多く、将来のビジネスに関わって行きたいと思っていました。ユニバーサルスタジオ(USJ)が大阪市によって誘致されると聞いた時はうれしく、大いに期待しました。
というのは、1991年に米国のリゾート地とUSJ、ディズニーランドなどを見学して感激したからです。銭高さんを団長にしたゼネコンの社長らの会に参加させてもらいました。
USJは港湾局が主導していると思ってました。港湾局とは昭和時代杭丸太で大変お世話になった役所で、ずいぶんと仕事を頂きました。いろんな逸話も残りました。
USJの初代と二代目社長は大阪市港湾局局長を経験された方々でした。
さてUSJがオープンした2001年は東京にディスニーシー(TDS)も開業しています。同様のテーマパークに思えますが、私達木材業界、屋外木造施設専門の会社にとっては、ずいぶんと異なります。今回はその話でまとめます。
天然(自然の)の木材についての考えが違います。(着工時のパークの思想で現在は異なっています)
■USJは一番に、臨場感をだすために限りなく本物を使う。来場者は大人が中心となるのでニセモノはスグに見破られるし、安っぽく見える。昔の米国は木材を多用しているので、本物の木材を使うのが原則、加工や塗装で古さをだす。二番目は安全性。壊れそうな門やフェンス、ハシゴでも見えないところは鉄鋼で作り、外観は木造に見えるようにしています。
■TDSは一番に安全性、トゲが刺さる木材は使えない、コンクリートやプラスチックならトゲが刺さる心配はない。来場者は子供が多いので、それほど精密につくらなくても、木材と見えたらよい。
という哲学の違いです。と私達は理解しています。
当社ホームページにこの違いを実際の写真で説明したものがあります。https://wood.co.jp/9-building/usj/usj-wood.htm ご興味のある方はぜひご覧ください。