v N11
前回に引き続き、「最適化された部材を掘り下げ」で取付金物についてお話します。
ウッドデッキの床下構造で。束と大引きの固定に金物を利用します。キットデッキ用に利用するものをあちらこちらのホームセンターや問屋を探しました。
ホームセンターなどで販売しているものは、ほとんどが米国製のシンプソン社のものです。シンプソン社はなじみのある会社で、副社長夫妻が当社を訪れたこともあり、また新社屋建設の時には日本最大(芯まで詰まっている)となる丸太の輪切りをお祝いとして下さいました。そのようなことで商品の批判はしにくいのですが、やはりウッドデッキ用に利用するには誤っています。
理由の1番目は表面処理のメッキに耐久性がないので屋外利用は無理があります。おそらく元々雨がかからない屋内構築物用として開発されたからでしょう。ウッドデッキは屋外ですから、湿気、雨などに直接触れます。2番目は厚みが薄いので、強度的に弱いことです。
そこで、当社で開発することにしました。幸い当時業界最大手のエクステリアメーカーにウッドデツキをOEM供給しており、1年間みっちりと技術指導を受けていました。そのためよりより性能が高くなる仕様や金物製造メーカーを紹介して頂きました。
わかりやすいように、シンプソン製金物と比較しますと、
①厚みを約1.7倍の2ミリに
②リブ加工をしたため、より強度が上がります
③塗装はカチオン塗装(は自動車塗装と同じ)にし、より耐久性が高くなります。
④角に丸みを持たせ、怪我の防止となります。
このためシンプソン製ではひとつの束に2枚利用するところが1枚で良いようになり、お客様の手間も半分になりました。
9本の束石の場合、一般的な金具ですと18枚必要でビスは144回打たねばなりませんが、当社のくっつき君では9枚で288回で済みます。
- 掲載日
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- 2023/5/1
- 写真
- 11枚
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