v N11
木製キャンバー
当社では木製エクステリアの製造をしていますが、創業以来の部門である土木材部門では建設・土木用の木製品も作っています。
昔(昭和や平成時代)は建設・土木用と木製エクステリアの商品群には設計思想、製造方法、精度などは大きく異なっていました。例えば土木材では精度は5mmの誤差が許されますが、エクステリア材のポストに取り付ける木材は0.1mmの単位で合わせています。また土木材では木材表面は鋸(ノコ)引きのガタガタの荒い状態ですが、先のポストの材料などは超仕上げのカンナがけです。輸送には建設・土木用は梱包材なしで運びますが、先のポスト材などは薄い紙に包みます。価格も大きく異なり、精度のあるものは高くなります。
社内の加工機はそれぞれのために2種類あるようなものです。
ゼネコンさんなどから、毎日のように注文があるのは木製キャンバーです。これらは分類上では建設・土木用になりますが、最近はネットのおかげで、一般の方も購入されるようになってきました。
そこで精度や仕上がりは木製エクステリア並みにするようになりました。驚いたのはゼネコンさんも使いやすいと喜んでくれます。ただ単価は据え置きですから、あまり利益はあがりません。
例えば一番よく注文がある木製キャンバーは長さ20センチ28×38ミリの靴型のもので40個単位で1980円です。
1個当たり49.5円です。全面プレナー掛けですから、価格の安いのに驚かれると思います。
また、異なるサイズのいわゆる別注のものも受け付けています。現場で必要なサイズを作るとなるとプラスチックよりもはるかに安い単価になりますし、利用し終わったら、燃やしても環境には問題なく、CO2は木材になった時に吸収としてカウントしていますので、燃やすことによってプラスマイナスがゼロになります。環境問題ゼロのエコ素材でもあるのです。
- 掲載日
-
- 2021/9/29
- 写真
- 2枚
- URL
- https://www.facebook.com/wood1911/posts/6140573882684408