アメリカンデッキ

アメリカンデッキ

ウッドデッキの話題を主体に取り上げてある、このページですが、今までにご紹介していなかったウッドデッキがあります。
一時期「アメリカンデッキ」と名称をつけていました。イベント用のボードウォークです。ボードウォークというのは住宅用のウッドデッキと異なり多くの人が歩くところに設置するものをいいます。重歩行用デッキともいいます。店舗や公園、港湾設備、ビルの屋上などで設置されます。
イベントとは博覧会などの公的なものから、民間が行うイベントまであり、日数は6カ月から4日程度までさまざまです。
発注主の共通の思いはとにかく安く、設計施工で設置から撤去まですべて一括で行って欲しいというのが常でした。
アメリカンデッキ誕生のいきさつです。
1994年に和歌山でリソード博覧会が開催されました。一時期流行った地方博です。当社のウッドデッキの注文を取ろうとリソード博覧会事務局に飛び込み営業をしました。担当者に会って話をききますと、木製のデッキにすることがリゾートとよく合うので採用したいのだが、予算がなくて困っているとの話。予算額を聞いて会社の担当者に話をしたら、当時の当社のウッドデッキ施工費用の1/3~1/4くらいです。社内では仕事にもならない話を聞いてきた、と冷笑されました。
そこで考えたのが、ウッドデッキ用材でなく、当時の土木用仮設材を利用することで大幅にコストが下がります。また、施工の精度を荒くすることで、時間当たりの設置スピードが速くなります。住宅用と異なり、不揃いな隙間ができますが、これはリゾート博覧会のイメージに会います。そして会期終了後にデッキ材を引き取り、釘などを取り除いた後、土木用の木矢板としてゼネコンさんに再度販売するのです。
木矢板はペンキが付いていても釘の穴があいていても、強度されあれば問題ないのです。事実ゼネコンさんは普通より安い木矢板をすべて買い取りました。
このような工夫をして6000平方メートルものウッドデッキを完成させました。
博覧会事務局の方から、中川さんで断られたら、すべてコンクリートで施工するところだった、と後になって聞きました。和歌山リソード博はウッドデッキがあったおかげて雰囲気がずいぶんよかったと思います。当社が考えたアリカンデッキが世の中の役にたち大変うれしく思いました。
利益の中から会場にスロープ階段(写真)とデッキを2か所寄付(施設提供)致しました。
写真は和歌山リソード博覧会(6か月)、国際花と緑の博覧会(6か月)、京セラドームでの民間イベント(4日間) https://wooddeck.info/5-1.html
掲載日
2021/8/27
写真
1枚
URL
https://www.facebook.com/wood1911/posts/5959027920839006

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