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キットデッキ開発の歴史
今日は当社が開発したキットデッキの話です。ウッドデッキという名前とコンセプトを考え、日本で一番最初に施工したのは当社です。1979年に大阪府豊中市にある前社長の自宅に作りました。ヒノキの間伐材を利用したものです。その後材料としてレッドウッド、ヘムロックCCA、ダクラスファー等を利用しウエスタンレットシダーや樹脂木(人工木材)などを利用してきました。そんな中で一般の人、特にDIY未経験の人にも作る事ができるウッドデッキを企画したのです。組み立てキットと「きっと出来る」を掛け合わせた『キットデッキ』という名称で登録商標も取得しました。
将来はDIY、つまり自分で作るようになると考えたからです。
このときのコンセプトは
DIY未経験の人でも、失敗することなく作れ、出来あがったものは、プロが作成したもの以上で、耐久性もあるもの、というもので当時としては夢のようなものでした。
一番最初(1993年)に開発したキットデッキAタイプは、簡単に作れましたが、手すり部分の強度が弱いものでした。改良を加え1年後にキットデッキBタイプを開発発売しました。さらにバージョンUPし組立ビデオをつけました。この時代は大手メーカーへのOEM販売も始めました。OEM販売とキットデッキは組立マニュアルは異なりますが、商品はまったく同じものでしたので、生産は合理的に行えました。大手メーカーは当時エクステリアメーカーとしては日本最大の会社でしたので、販売数量も多く、そのため、当社で開発したビスや金物なども調達・製造が可能になりました。製造メーカーにとってはやはり生産数が多いほど、部品のコストも下がります。
開発の過程で2つの特許を取得しました。この特許のおかげで現在でも競合会社があるなか、優位を保てているのです。特に手すりの強度、美しいデザインは未だに、これを超えるものは世に出てきていません。
また、お客様の技量によって、あるいは好みによって作り方が異なる物を別シリーズで開発しました。ロングパネルタイプなどです。その後ハードウッドも開発に成功しました。
超高耐久のウリンなどは、施工後必ずソリやネジレなど変形してきます。キット化する上での大きな課題でした。加工方法と製造方法をあみだして発売することが出来ました。
現在では女性の方、DIY未経験の方でもウリンのウッドデッキを作ることができるようになりました。
図のように最初のキットデッキ発売から30年近くの間、絶えず改良とキットデッキの新商品を製造しています。現在は3種類の樹種、5つのシリーズ、特許調整束付きタイプ、ロングパネルタイプなどで約1000種類のサイズで販売しております。