v N11
*テーマパークと木材 *
博覧会シリースを続けましたが、最後はテーマパークと木材のお話です。
二十年前に大阪にユニバーサル・スタジオ・ジャパンがオープンしました。東京のディズニーランド・ディズニーシーと比較すると大人のテーマパークで、木材を多く使うということで、木材業界、エクステリア業界は大変注目と期待を持ちました。
はたしてディズニーと比べると木に対する扱いがまったく異なりました。(別ホームページに比較を掲載しました。https://wood.co.jp/9-building/usj/usj-wood.htm)
ラク゜ーン(湖)周辺を歩いていて疲れないのはウッドデッキが敷き詰められているからです。ベンチやテープル、順路の列を区切る仕切り、木塀、ゲートなど、日本での木材の利用方法と異なり、本当に米国、カナダにいるみたいです。使われている木材は6種類ぐらいですが、アメリカにはない日本の杉の間伐材も多く利用されています。ジョースの入口付近です。
ディズニーシーは子供が木と思ってくれれば良い、それよりもメンテナンスを重視するとしているようです。
USJはディズニーに比べると大人の来園者が多いため、ニセモノではダメで、本物の木を使い、雰囲気を出すということでしょう。
USJでは木の使用量は約1300立方メートルにもおよびますが、ディズニーシーでは、同様のものが、30立方メートル(推測)程度ではないかと思います。
ここまでのお話は開園直後の話で、その後エリアはウエスタンエリアがなくなり、ハリーポッタなどの新しい施設ができました。そして木材も余り使われなくなり、ディズニーランドと同じ考えになったのは残念です。ターゲットを子供に絞ったおかげで、入場者も増え経営としては正解だと思いますが。