ウッドデッキ制作に必要な知識
束石についてその2
前回に続き束石の話です。 ウッドデッキ用として一般に販売されているものにはいくつかの種類があります。 大別して4種類あります。 1.束石が高く、束がその中に入るもの
2.束石に金物がついており、束と固定するもの
3.正方形・台形で高さがあるもの 4.小さいもの ウッドデッキを日本で最初に開発し、DIY用キットとしても日本で最初に開発した当社から見たそれぞれの束石の問題点をここに書きます。
1は木材の束がコンクリートの中に入って安定すると思いがちですが、2つの問題点があります。中に水が溜まり、湿気が絶えずある状態になります。木材にとって一番避けなければならない水分に曝されるわけです。木のことを理解していない製造会社が考えたものです。またデッキ設置後束石を動かそうとしても穴に入っているため水平に移動できません。こうなるとデッキを解体するか、全体をジャッキアップするしかなくなります。これらは事実上不可能なことなので、この束石は最悪のものとなります。
2は金物と束が一体化して、束が倒れないので良いように思いますが、そもそも束が倒れるような作り方は失敗です。デッキの方で束が倒れないような作り方をしなければなりません。さてここでも1と同様の問題があります。束を一旦取り出そうとすると束と束石の金物との連結を外さねばなりません。デッキ下に潜り込んで外すのは大変な労力です。
3.高さはあっても良いのですが、価格が高くなるだけです。また自然の木材を利用したウッドデッキにコンクリートの塊が多く見えるのは、見栄えとしてよくありません。 4.小さいものは、当然価格が安くなりますが、束と外れてしまう可能性があります。束石は図面通りに確実に設置する事は困難です。多少のズレはでてきます。10-12センチ程度の面の大きさでは心許ないです。 前回も記載しましたが、束石はデッキ完成後も取り外すことが出てきます。土地が沈下するからです。そのときに簡単に横にズラして取り出す必要が手で来ます。 このようなことで当社ではウッドデッキ用として一般に良いよいものがないので当社で開発することになったのです。おかげさまで、業者の方からのご注文も多くなりました。