*木塀とアルミ製の塀とくらべ る *
世界中で二酸化炭素の排出量を少なくなるような商品やシ ステムを競って競争しています。
そしてそれらを大々的に発表し、PRしています。
物理的に考えて、素材を加工して、新素材に変換するには 、かならずエネルギーが必要で、そのときに二酸化炭素を 排出します。つまり加工度合いが増えるほど、排出量も増 えるということです。
また、言い換えれば元々の素材に近いものを部材や部品で 商品を作る方が、排出量を少なくなります。
普通の木材では製材などの工程があるので15kgの炭素 が大気中に放出されます。乾燥材なら28kg、また防腐 処理した木材なら31kgです。ところがコンクリートで すと120kg、鉄ですと5320kg、さらにアルミな ら22000kgもの炭素を排出しているのです。単純比 較するとアルミは木材の1466倍もの炭素をだしている のです。(先の計算は1メーター角の大きさの素材と仮定 して)
この数値から木材を利用した木塀とアルミ製の塀とくらべ ると アルミ主体の木のフェンス1軒分で、木製フェンス の1000軒分と同じ排出量となります。
このようなことを欧米人は子供でもわかっているので、極 力自然素材を使っているのです。私たち日本人は、これら のことは知っていますが、面倒なことはイヤなので、簡単 に発注できるアルミ、鉄製のフェンスを利用します。
そのうちに国際から日本政府だけが非難されていたものが 、日本人に対して避難が起こるかもしれません。