人工木材の問題点

*人工木材*

今週大手ハウスメーカーからの依頼で人工木材と天然木材の長所欠点について意見を求められました。
弊社は人工木材も天然木材も両方を扱っていて、それぞれの長所・短所を考えながら適材適所で使っています。
また天然木材についても屋外では使えないものから、屋外設置しても30年以上の高耐久のものまであります。
当社担当者はこれらについて、講演したり、ブログやホームページに掲載していたものをまとめました。
今日はその中から人工木材について、目次をピックアップしました。

■人工木材はプラスチックと木粉を半分ずつ混ぜたものですので、両方の長所も併せ持ちますが、両方の欠点も併せ持っています。プラスチックの欠点である熱で変形すると言うことからさまざまな欠点が出てきます。

■木材と同じ使い方をすると変形をします。

■安っぽい材料で作った印象になってしまいます

■夏場に施工すると後に隙間がでます。

■人工木材は繊維がありませんので強度がありません。
そのために中を空洞にして厚みをアップして強度を上げる方法が取られます。
(中まで詰まっていると原価は高くなりますしかなり重くなります)
しかし、中を空洞にしているため、衝撃に弱くなります。

■人工木材の中まで詰めて衝撃に強くしたのですが、同じところに荷重がかかると、木材と異なり繊維がないので、その部分がひび割れを起こします。ちなみにアメリカやカナダでは人工木材はグレー色が一番人気です。
この色であれば変色しにくいですし、汚れも目立ちません。

■人工木材は変色はしにくいのですが、汚くなる欠点があります。

■人工木材は静電気で汚れを付着する性質があります。

■人工木材も天然木材も夏場は熱くなりますが、人工木材の方が比重が高い分、熱くなり方は激しいところがあります。

■人工木材はエコですと言うアピールがされますが、実は全くエコではありません。

■人工木材は設置後1年はひび割れや色褪せがないのでクレームがありません。
そのため施工業者にとってはありがたい商品ですが、5年以上経過するとお客様にとっては問題の多い商品になります。
ある意味、このところがお客様にとって最大の問題かもしれません。

■人工木材は多くの欠点がありますが、非常に良いところもあります。
その良いところを生かした使い方もあります。
(ルーバーの場合、人工木材の空洞の中に金属を入れてボルトで固定するような特別な加工をしますので、施工費用は木材よりもずっと高くなります)

掲載日
2019/11/22
 
写真
6枚
URL
https://www.facebook.com/wood1911/posts/3212156138859545?__tn__=-R

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