海外旅行、特に産業と文化が進んだ地域、米、カナダ、豪、ニュージランド、ヨーロッパなどを訪問した時に、木製エクステリアに共通していることが気がつきます。合理的なことは前回にUPしたとおりですが、目に見える違いがあります。
屋外の木製品ですから、耐用年数が一番重要ですが、そのために考えないといけないのが雨、風、紫外線、虫の影響です。
耐用年数を短くするのはには腐れ(虫)、強度不足(虫)、退色の3つですが、この中で一番切実なのが腐れです。
日本も含め、多くの国では防腐塗料を塗布したり、加圧処理をして木材の中に防腐防蟻をします。
そして、先に述べた国々では、支柱などは斜めにカットしてあります。これは水の滞留(流れやすくする)を防ぐためです。
腐れというのは主に「水分」+「酸素」の2つの要素がAND条件になった時に発生します。地中や海中では酸素の供給がないので、腐りにくいのですが、地上ではそうはいきません。それで水がないようにするのが耐久性を増す一番の方法です。
日本では古来から江戸時代までは、大工などはこのことを知っており、構築物にそのような加工をしていましたが、近代になってからはまったくといっていいくらい、水の滞留のことは考えていません。大学や専門学校でも屋外に利用する木材についての教えません。
そのようなことから、日本の屋外での木製品は斜めカットなどには気がついていません。