当社の現在の多くの仕事はウッドデッキや木塀(木製フェンス)ですが、さまざまな木製・木造の屋外の商品や構築物の相談がきます。今日はある大学の有名な教授からの依頼のあったベンチの話をUPします。
ピクニックテーブルと言うテーブルとベンチが一体になったものがあります。
屋外に設置されて、そこでお弁当をたべたりくつろいだりするためのもので、
外国に行くとよく目にしますがほとんどは4人掛け用です。
これを教授から
「研究しやすい環境を整備したいので、研究室の庭に置きたいから作って。」
と言う依頼がきました。
曰く「キャスターをつけて動けるように」
「パーティする時もあるから何人も一度に使えるようにして。
それからパラソルもつけて。」
でもそのような大きさでそのような使い方をするものは日本にも外国でも見たことはありません。
まず使う人数を確定する必要がありますが、これは8人としました。
(つめて使うと10人座れる)。
屋外に出しても長期間耐えれるように、高耐久のハードウッドを使うことになりました。
当初は30年以上は腐らないウリン材を使う予定でしたが、今回はテーブルベンチなので、ここはささくれやひび割れの少ないイタウバ材で作ることにしました。
実際に設計をすると材料の重量だけで軽く200kgを超えます。
そこに8人の人数500kgを加えると合計700kgほどになり、荷重がかかっても大丈夫なキャスターが必要です。
これらを満足する形を考えていくと、意外と構造はシンプルなものになりました。
どこにもない木製屋外施設を作るのが弊社の仕事です。
写真の6人がけベンチも大手テーマパークからの依頼で作ったもので、現在でも利用されています。こちらはアメリカのサザンイエローパイン材を利用しました。未だにガタツキも腐れもありません。