工夫できるキットデッキ

**工夫できるキットデッキ**

当社担当者の報告と彼のブログから知りましたが、21年前に施工させていただいたお客様からご丁寧なメールをいただきました。
それはメンテナンスのために当社から塗料を購入されたのですが、そのレポートをお送りいただいたのです。
当社では屋外の木製木造工事を昭和51年から初めています。もう43年経ていますので、いろいろな木材の経年変化や塗装状態のノウハウをためてきました。
しかし、お客様みずから、20年以上にわたってメンテ塗装する場合のことはあまり情報がありませんでした。とても貴重です。
この会社フェイスブックページでは、同様の環境の方やメンテで不安のある方などに情報発信していますので、彦根市のNさんの体験談もご紹介させていただきます。(それにしてもレットシダーで20年以上のた耐久性はすごいです、しっかりメンテナンスをされているからこその結果だと思います)
最初にNさんの内容、次に当社担当者の返信内容です。

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先日送っていただいたニューボンデンDXの塗装を連休を利用して施工いたしましたので、
結果と感想を述べさせていただこうとメールいたしました。

連休開始当初はお天気がすぐれないとのことでして、ほぼ予報どおりの天候となりました。
4月27日(土)に高圧洗浄機を利用しての清掃だけを施し、
翌28日(日)の1日で塗装を行いました。

丁寧に塗装しようと思えば、洗浄後に研磨などをした方がいいのでしょう。
実際にやった年もあったのですが、あまりに面倒だったので結局1回きりとなってしまい、その後は洗浄だけで済ませています。

4月28日(日)は17時頃から雨の予報でしたので、早朝から塗装にとりかかりました。
ふだんは古新聞紙を使って簡単な養生をするのですが、今年は何を思いついたか(笑)、マスキングシートを買ってきて養生しました。
結果的にはこれが大正解でした。
と申しますのはニューボンデンDXはキシラデコールに比べて粘性がとても低く、シャバっとした感じなので、刷毛塗りの飛び跳ねが結構あり、特に手すりを塗っている際の飛び跳ねを強く感じました。
塗料の違いでしょうね。
逆に塗りやすいとは感じました。

床面は以前は刷毛や塗装ローラーで塗っていましたが、最近は平面マット状のコテバケを使っています。
コテバケに長目の継ぎ柄を付けると、
塗る際や塗料をハケに付ける時に腰をかがめなくていいのでとても楽に塗れます。
前述のとおり塗料の粘性が低いので、塗った直後から木材に染み込む速度が早いように感じました。
塗りやすかったです。

手すり部に比べて床面はちゃちゃっと濡れるので楽です。
本来は完全に乾燥してから二度塗りが理想なのでしょうが、
そこまでは手間をかけられないのである程度乾いてからの二度塗りです。

乾燥した感じはキシラデコールよりはベタつきを感じました。手にくっつくということではなく、何か少しベタっとした感じです。これは好みが分かれるかなと。

塗装翌日は雨降りだったのですが、かなり強く水を弾いていました。
感覚ではキシラデコールより強い感じです。

色は塗色の関係で、以前よりは少しシックに仕上がりました。
写真を参照くださいませ。

良い塗料を紹介していただきありがとうございました。
まだ半分近く残っていますので、晩秋にまた塗りたいと思っております。
これから訪れる梅雨の時期、真夏の厳しい陽射しなどを経て、
秋にはどのようになっているかが楽しみです。

21年を経過した我が家のデッキですが、
床板部はまだまだ大丈夫です。
これからの束と大引きの劣化に引きずられてどうなるかでしょうが、
後5年は余裕だと思います。
ただ束部の何箇所に鋼製束で補強が必要になってくると思います。
その際はまたご相談にのってくださいませ。

以上、塗装の感想でした。
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メールありがとうございます。
感動しました!
こんなに詳しくレポートしていただけるなんて!!
N様にとって何の得にもならないのに!!!

正直に申しまして、私共は工場で新品の木材に塗装することは日常ですが、
劣化した木材に現場塗装するということは稀ですので、
おそらくN様のほうがその点においては詳しいと思います。

キシラデコールとボンデンの違いも、乾燥と水はじきについては理解していましたが、粘度については私は把握していませんでした。

塗装道具に関しましても、自社ではハケとウエスのみで、
先日遊具の塗装を塗装屋さんに依頼したときにローラーを使用していて、毛羽立った木材にはローラーがひっかからなくて良いと初めてしったぐらいです。
まあ、工場塗装は毎日のようにありますので、
そのたびにローラーのスポンジを換える必要があるならコストがかさんでしまいますが・・・。
コテバケも、早速後輩に教えてあげました。

二度塗りについては、
やはり時間を十分置かなければ一度目の塗料を引っ張ってしまい、
乾燥が遅くなるのと本来の二度塗りの色づきよりは薄くなってしまいます。
私が工事で塗装する際には、
工場で一回塗り、
現場で全て仕上がってからタッチアップも兼ねて2回塗りというような工程でおこなっております。

以下省略 

掲載日
2019/5/15
 
写真
3枚
URL
https://www.facebook.com/wood

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