当社のメイン商品である、自分で作る「キットデッキ」は20年前と現在もコンセプトは変わっていませんが、
絶えず進化してきました。
ウッドデッキで一番重要な部材の木材の変化もありますので、少しは記載します。
。
最初に利用したものは杉やヒノキの間伐材でした。これにCCAの加圧注入方式で防腐したものを利用しました。
しかしながら当時の間伐材は口径が小さく、デッキと呼べるような商品にはなりませんでした。
次にツーバーフォー材のツーバイーテン(2×10)にCCA加工したものを利用しました。
これでウッドデッキらしくなり、耐久性も満足のゆくものになりましたが、CCA薬剤が日本全国で使用出来なくなり、この防腐方式は諦めざるを得ませんでした。(海外では今も使われ、最強の防腐手段となっています)
次に米国産の針葉樹のレッドウッドを利用しました。大変扱いやすい木材で耐久性もそこそこあったのですが、本国で環境問題が発生し、輸入量も極端に少なくなり、これも諦めざるを得ませんでした。
次にカナダ産のウエスタンレットシダーを利用開始しました。カナダ政府の協力な後押しで、耐久性は20-30年とPRされていました。そこでキットデッキにこの木材を採用しました。実際はカナダ政府が話した耐久性ほどもありませんでしたが、すなおな木で素人の人が製作するには最適の木でした。肌触り、香りもよく、現在でも人気のある木です。
その頃から広葉樹がウッドデッキに利用されるようになりました。当社も様々な木材で試作や実験をしました。
インドネシア産のバツ(セランガンバツ)は耐久性があると聞いていたのですが、あまり耐久性がなく、すぐに諦めました。
イペはブラジルから何度か直接輸入しましたが、伐採から船積み、荷揚げなどの一連の作業と納期に問題が多々あり、続けられませんでした。
針葉樹ではサザンイエロパインも大量に輸入しテーマパークなどに利用し、高い評価を受けたのですが、キットデッキには木目柄が会わず、試作のみで終わりました。サイプレスも同様の理由で試作どまりでした。
そんな中、ブラジル産のアマゾンジャラ(マルニカラ)、イタウバ、マレーシア産ウリンなどが試作も木材腐朽試験も高成績で、商品化することになりました。ウリンなどは従来素人では扱いできない困難な木材でしたが、現在は女性でもひとりで製作しています。
キットデッキのコンセプトは「DIY未経験の人でも、失敗なく、簡単に作れ、プロ以上の仕上がりになる」というものです。
購入者は初めてDIYに挑戦する人が大半で、ご自分でこのような大きなものが出来上がることに感激されます。最近は女性の方がひとりで作られる例もでてきました。
購入者から、複数の完成写真とともにお礼の手紙やメールを頂きます。それらを原文のままホームページに掲載しております。もうすでに千人の方の体験談になっています。ウッドデッキご興味のある方はぜひご覧下さい。https://wood.co.jp/deck/example/example-deck/
写真はお客様の事例です。