今日は新商品の「キットデッキ SE-WOOD」をご紹介したいのですが、この組立式ウッドデッキの特長は多く、1日のページでは書き切れません。そこで今日はその特長のひとつである、柾目(まさめ straight grain)について述べます。
ほとんどのウッドデッキ材は板目(板目 flat grain))に製材された木材を利用しています。
製材の仕方から見ますと、
板目の材は丸太の中心からずれて挽くと、小口から見て年輪が円弧や山のように見えます。板を上から見るとさまざまな杢目(もくめ)になって見えます。
柾目材は年輪と90度近い角度に製材したもので、小口から見ると縦に細い年輪が平行しているように見えます。板を上から見ると比較的細い線状の年輪が直線に平行に並んでいます。
板目材は木の性質上柾目材よりも大きく(約2倍)収縮します。
柾目材は反りや収縮などの狂いが少なくなります。しかし図のように同じ丸太から採れる量が少なく高価になります。
柾目材はウッドデッキ用の木材としては最適なのですが、コスト高になるため、現在まで採用されませんでした。キットデッキにこの柾目材を利用することは通常の板目材を利用するデッキに比べてより長期間の寸法安定性を保ちます。
また、一般の板目材だと、どうしてもササクレが発生しやすいですが、柾目は反対に表面はなめらかになります。
これらの従来のウッドデッキにはなかった品質が柾目引きにしていることで、得られることになったのです。
写真は丸太からの木材を製材する場合の木取り方法をわかりやすく図にしたもので、実際の木取り方法は丸太の太さ、樹種や国、地方、会社によって異なります。