木材は水が滞留しなければ腐りません。
そのための工夫が外国で当たり前のようにされていますが、日本では屋外での木材施設の施工に慣れていないところがあり、欧米ほど、その工夫はされていないところがあります。
下記の写真はアメリカの屋根付きの橋です。
昔「マディソン郡の橋」と言う、屋根付きの橋を撮影しているカメラマンと地元の既婚女性との恋愛映画がありましたが、これがその舞台の橋です。
このような橋がアメリカに多いのは、アメリカの郡部では、自分たちでやろうと言う意識が強く、コンクリートや鉄骨で橋を作るよりも木が作った方が安くて簡単。
でも腐ったら困る。
それでは橋に屋根をつけてしまおうと言う発想からです。
この橋のように屋根をつけて、水がかからないようにすれば、木が腐らないようにする方策としてはベストですが、水がかかってもすぐに流れ落ちるようにすれば、やはり木材は腐りません。
かくてこの柱のように頂上部に傾斜をつけて水が流れ落ちるようにします。
欧米に行くと、屋外に設置する柱にはまず、何らかの傾斜をつけて水が流れ落ちるようにしています。
その横の板材は、弊社が大阪府の自然公園のデッキに使っている床板です。
防腐処理もされていますが、あらかじめ、このように上の面をアールを取ることで、水が流れ落ち、耐久がアップすると共に、先のブログで説明のように木は乾燥すると木表側に反りますから、あらかじめその反りを見込んでアールをつけておくと、年数が経過するとわずかに傾斜しているだけで見た目も綺麗なデッキ材になります。(当社では「かまぼこウッド」と言い特許を申請しました )
水が滞留しなければ木材の耐久性は2倍以上アップしますし、水がかからなければ木材は腐りません。