最近プラスチックごみによる海洋汚染が問題になりました。アメリカではプラスチック製ストローを禁止する動きが広がりました。
先のウッドデザイン賞2018の技術・研究分野で三重大学 木質分子素材制御学研究室が開発したウッドストローが選ばれています。木粉と木質由来のセルロースで成形したストロー。原材料に水を加えて練った粘土状の生地を金型に入れて押し出し、半日ほど乾燥させると完成します。生地のつなぎに石油系の樹脂や接着剤を使っていません。すばらしいですね。
しかし、私たちを取り巻くエクステリアの業界では、このような将来の環境に影響を及ぼすことには眼をつぶっています。もちろんメーカーも絶えず研究し、開発しているのはわかります。
一番問題と思うのは、一般の方はのちのちのメンテナンスをするのが面倒くさいとの理由で、正しい知識・情報を得ずして人工木材(再生木・樹脂木)を選んでしまう事です。
私たちの会社では天然木材の長所・欠点と人工木材の長所・欠点をお客様にお話しています。
それはおそらく日本で最も古くから人工木材を扱い、施工に利用してきました、また屋外の木製構築物も、もっとも古くから製造、施工してきたからです。
木製エクステリアは1976年に間伐材の利用でエクステリアに進出し、人工木材は1996年よりパーゴラ、デッキなどに利用してきました。現在でも人工木材は利用しています。
将来の環境問題を考えると人工木材を利用したくありません。また
個人住宅では総合的に考えると長期的に耐久性のある天然木材を利用するのが一番と考えています。
写真は天然木材を利用した私たちの施工例です。