「樹脂木(じゅしもく)」、「合成木材(ごうせい)」、「再生木(さいせいぼく)」などとよばれている人工木材ですが、最近とても勢いがあります。
樹脂木が凄い勢いで増加しています。でも落ち着いてよく考えなければなりません。
というのは日本では、いいことも悪いことも一気に進む(市場を広げる)ことがあり、後に問題がわかるからです。
ウッドデッキのブームがそうでした。結果的に一般の人に木は早く腐るという印象を与えました。
ウッドデッキは当社が日本で一番最初に考え、施工したものです。当初はなかなか理解してもらわなかったものでしたが、当時の東洋エクステリアさんが参入してくれたおかけで一気に広がりました。
屋内で利用する木材と屋外で利用する木材は根本的に異なりますが、そんなことは関係なしに日本中でウッドデッキが作りだされました。
しかし誤った知識で製作されたもので、後に問題が発生します。一部のエクステリア新聞が警告を出していました。私たちもホームページなどで解説をしていましたが、多くの業者はそんなことは関係なしてウッドデッキは儲かるとだけ考えていたようです。
たとえば、
住宅を建てた後に余った木材で庭にウッドデッキらしきものを大工さんが作る。
ホームセンターではSPF材をウッデッキ用として販売しました。悪いことにウッドデッキの解説本はこの木材を使った実例を掲載したり勧めたりしていました。
住宅用の木材の多くは屋外の耐久性はまったくありません。柱や間柱に利用するホワイトウッドなどは3年くらいで腐ります。またホームセンターで販売しているSPFなども4-5年で腐ります。
当然、4-5年経過して腐ってきます。
そこで「木は腐る」ということになってきました。
当社が心配するのは人工木材は腐らないということで普及しても、のちのち違う問題が出てきて、そのときになって後悔することになるのではということです。問題というのは整理して次の機会に述べます。
木はすぐに腐るというという事実は正しくもあり、正しくないとも言えます。
というのは、正しい知識と、正しい樹種選択で,正しい施工をすれば長持ちします。
最近ご連絡を頂いたお客様はウェスタンレッドシダー材のウッドデッキ材で20年経過していました。
またキットデッキを組み立てられたお客様のリピート注文がありますが、10年を超える方もいます。
もしウリン材や当社のE-WOODなどは30年は問題ないと思います。
先のよく販売されている再生木のデッキの工事保証は10年ですが、商品保証は2年となってます。
3年ぐらいで予想できないことがおきるのでしょうか。