昨日に続き、人工木材(合成木材)の話です。
これは社内で在庫していた人工木材です。
両方とも同じ材料ですが、
奥の短い材料は2本を結束して、ちゃんと保管していたので、曲がっていませんが、
手前の長い床板は単に立てていただけで、支持する部分がない状態でしたので、
何もしていないのに、このように曲がってしまいました。
しかし実際にこの材で施工する時は元に曲げながら施工しますので、トラブルにはならないのですが、問題は設置後に曲がった場合は、補正ができないと言うことです。
つまりデッキの床板の場合、一旦設置してしまうと常に上からの荷重がかかりますので、合成木材の場合は、大なり小なりこのように曲がってしまい、もとに戻ることがありません。
木材の場合は繊維が長いので、設置した後、荷重で曲がってくることはないのですが(スパンを3mぐらい飛ばすと曲がりますが)、合成木材の場合は木材の時よりも根太と根太の間をずっと小さくしないと、このような欠点が出てきます。
そのため、設置して数年経過すると、合成木材特有の汚れと相まって、みすぼらしくなってきます。
これら合成木材の欠点は(色あせの汚さ、強度的に弱いこと、夏は裸足だと火傷するぐらい熱くなること)
弊社が受注する時は必ずお客様に説明しますが(木材の場合もそれぞれの材種の欠点を説明します)、
一般的にエクステリア業者さんはお客様に、材料の長所は説明されていますが、欠点を説明されることが少なく、またエクステリア業者さん自体もご存知ないケースが多いのが実情です。