今日は当社で施工した最も小さいウッドデッキをご紹介します。
ウッドデッキの価格は大きさに正比例するのが普通ですが、小さくでもけっこう費用がかかる難工事もあります。
写真のように、お客様の設置希望の場所は道路に面した部分で、中はリビングです。
シャッターを開けてしまうと落ち着きません。
壁面から境界まで500mm程度しかありませんが、目隠しフェンスと兼ねて、わんこのリラックススペースとして、あえてウッドデッキをご希望です。
間口2000mm弱、出幅500mm弱、フェンスの高さは床から700mmです。
ちょっと懐かしい感のあるラチスフェンス。
15年ほど前までは、ウッドデッキといえばレッドシダー+ラチスフェンスでしたが、需要の多さに加えてホームセンターや通販によって格安粗悪品が大量投入され、飽きられてしまいました。
しかし、適度な目隠し、風通し、実用性(ハンギング等)、施工・加工性(=価格)
を兼ね備えた、とても優秀な商品なのです。その証拠に北米、欧州では未だに利用されています。
施主さまは前のご自宅でラチスの良さを実感されており、「ぜひともラチスを!!」とのご要望でした。
加工性が良いと言いましたが、製造用の治具(型)がなければ手間がかかります。
すでに治具は廃棄してしまっていたのですが、大手エクステリアメーカーさんのOEM生産しているラチスの在庫がありましたので、
格安提供できました。
フロアレベルが高く出幅が小さいデッキは、重心が高く安定しません。
建築基礎に受け梁をアンカー固定し、デッキの根太を乗せました。
アンカーはケミカルを使用し、基礎への負荷を抑えています。
また、受け梁と基礎の間にスペーサーを挟み、雨水やゴミが溜まりにくいよう工夫しています。
柱を一列とすることで、床下をガーデニング資材などの収納スペースとして利用できます。
普通は床下換気が悪くなるのでおすすめしていませんが、この高さと奥行きであれば問題ありません。
固定金物はステンレスですが、ブロンズ処理をしてエイジングデッキに合わせています。
ご要望があったわけではなく、担当者の小さなこだわりの押し売り(?)。
小口もやはりエイジング仕上げ。
窓から外を眺めるのが好きな小型犬って結構いますよね?
きっと気に入ってくれルと思います。