今日は和風のブロックなどより安全な目隠しフェンスの例です。ブロックなどより安全な
堺市南区N邸の大和塀で、お風呂場前に坪庭があり、その目隠しです。
もともと竹垣でしたが土台や根元が完全に腐っています。何十年も経っていますから当然ですが、倒れてこなかったのはコの字型で安定していることと、両端を建築に固定していることが要因だと思います。また大工さんがきっちりと作り込んでいたことも大きな理由になるでしょう。
もてお施主さまの要望は10年程度もてば良いので、できるだけローコストで目隠しフェンスを取り付けて、とのご要望でした
ブロックも撤去して柱を埋めたいところですが、コストを抑えるために残しておきます。
植え込みと建築の間という『立地なので風圧をあまり受けません。
既存竹垣のように、コの字型で両端を建築壁面に固定すれば、基礎を埋め込まなくても強度的には大丈夫です。
和風建築に合わせて大和塀タイプとしました。
高さはブロック天より1800mm。木材はウエスタンレッドシダーの節なし材を使用。
お風呂の窓を隠すようにコの字の配置となっており、両端を壁面に固定することで強度を保持しています。
大和塀は、表裏の板をどれだけラップさせるかが、目隠し度合いに大きな影響を与えますが、加えて桟の厚みも重要です。
桟が薄いと表裏の板が接近し、斜めからの視線カット率が高くなりますが、強度は落ちます。
厚い桟を使用するとその逆ですね。
加えて、桟の厚みが大きいと、パレット材を立てたようなイメージになってしまいます。
このバランスが重要です。
最下段の桟はブロックとアンカーボルトで固定し、これが基礎の役目を果たしています。
直に乗せず、クリアランスをとっているところが前回と異なり、腐朽対策となっています。