/中川木材産業

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今日はウッドデッキの作り方についての話です。
前に記載しましたように、ウッドデッキを日本で最初に開発した関係から、とこよりも多くのノウハウをためました。それは当社て住宅用に施工する場合、役所の大型公共工事、大型テーマパーク、そして個人で製作する場合でも、それぞれノウハウは異なりますが、すべてを日常的に体験しております。
今しみじみ思いますのは、日本でのDIYでウッドデッキ自作の作り方はおかしいと思います。
これは今のウッドデッキ流行の初期の時代でしたが、雑誌などで自作の方法を記載されていたのですが、このときに十分な経験や理論を持った人が執筆したのではなく、見よう見まねで作ったモノを掲載したためです。以後ほとんどこの工法のみの掲載となって現在までつづいています。
当社のDIY未経験の方用ウッドデッキは、その意味で正しい工法で作るように設計されています。
そのため、自分で木材を購入し、ご自分で設計し製作された方は失敗も多く、出来上がったものはデザイン的にも、スッキリではなく、手摺りなどは強度的にも問題あります。
しかし、当社のキットデッキを購入されたDIY未経験の女性でも、プロ以上のすばらしいウッドデッキに仕上がるのは、私たちの考える正しい方法での工法をとっているからです。当社の担当者ブログから以下転載します。
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DIYで一般の人が作り易いデッキは、床下構造と手摺柱が分離されていることです。
そうすれば基礎の精度がずれていても床板の段階で補正ができますし、
大引きや束がデッキの内側に入るため、
見栄えもよく設計の自由度もアップします。
(束と手摺柱を一体で作っているのは日本だけで、アメリカもカナダも手摺と束は分離式です)

ウッドデッキを自分で作ろうと思った人がすることは、
ネットでウッドデッキの作り方を検索するか、エクステリア関係の雑誌のデッキ特集等に記載されているデッキの工法でを参考にされることにになります。

しかしこの工法はいくつかの問題があり、本来であればDIY初級者にはお勧めしにくい工法です。

つまり手摺柱と束を同一しているために、床板を柱に合わせて欠け込むと言う高度な作業をしなければならず、最初の段階での狂いは後々まで影響し、外周ぎりぎりにビス打ちをするために床板が割れやすいと言う欠陥があります。

つまりこの工法で作るとド素人が作ったとすぐに分かると言うレベルのデッキしか作ることができません。

しかし販売する側にとっては2種類の断面だけで販売することができ、
金物として必要なものはビスだけですので、
材料を販売する業者やホームセンターにとっては、手間がかからない工法です。

さらに、綺麗にできなくても、それは「DIYの技量が良くないからだ」
・・・とお客様が自分が悪いと思ってくれるので、業者にとってはクレームのない、好ましい方法ではあります。

本来DIYに向いているのはアメリカやカナダの方式ですが、
この工法の場合はサッシの高さが低い日本では使いにくく、
結局現在の材料業者が販売しやすい工法が、
本来のDIYにとっては好ましい工法ではないのにもかかわらず、
デッキの教則本に掲載されたがために、いつのまにか、日本でのDIYデッキの標準となってしまいました。
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結論は自作しようと思われる方はキットデッキを選ぶことが、最もコストパフォーマンスが良い方法ということになります。

掲載日
2018/5/25
写真
5枚
URL
https://www.facebook.com/wood1911/posts/1978290092246162

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