合成木材(人工木材、樹脂木/中川木材産業

合成木材(人工木材、樹脂木

今日は当社のウッドデッキのノウハウを少しお話致します。

7年前に設置した合成木材(人工木材、樹脂木)とハードウッドのウリン材のデッキの写真です。
最初の写真は日本の大手メーカーの合成木材のデッキで、中は空洞です。
社内に試験として設置しているものですが、汚れがこびりついてしまっているので、
2番目の写真は、同じデッキをブラシで水洗いをした後の写真です。

こうしてみると色あせ自体は、少ないと言えます。
それに対して一番下は、ハードウッドです。細かいひび割れもあり、かなり色あせて濃いグレーになっています。
これらを社内で検討した結果。次のとおりでした。

■両方とも同じ条件下の試験ですが、合成木材は静電気が起きるのか、汚れが付着しやすい。
だから、定期的にデッキブラシ、もしくは洗浄機での水洗いが必要。
確かに水洗いすると汚れは取れるが、かなり力を入れてこすらねばならない。
耐久性的にはメンテナンスフリーでも、日常使用に関してはメンテナンスをする必要がある。

■ハードウッドの場合は、退色は激しい。
しかし合成木材のような汚れがデッキに付着することはない。
だから長所・短所を比較した個人的な好みの問題と考える。
しかし、写真のようなひび割れが木材の場合は設置後一月以内に発生することが問題(クレームになる)。
それに対して合成木材は設置後1月以内の色あせやひび割れはないので、営業的には楽なところがある。

■退色を嫌がるお客様に対してはやはり合成木材は営業上やりやすいが
(7年でこれだけの色が残っているのであれば上出来)。
ただ、合成木材の場合は、汚れの付着が激しく、デッキの上で、くつろごうと言う気にはなれない。
雰囲気を重視する住宅や、大規模なデッキには合成木材は不向きと言える。
しかし、木材のようにひび割れやささくれがないことを考えると、
幼稚園や保育園のようなとげのクレームになるところにはベターと思える

■合成木材の割れが発生しているところは、試験のデッキを駐車場に設置していたので、
何か重いものを上に乗せて割れた可能性がある
(合成木材の場合は中が空洞なので)、住宅の場合は、ここまでの荷重はかかることはないので問題ないが、尖ったものを誤って落としたり、モノを倒したりしてこのようなワレが発生する可能性がある。
ここに雨水がしみこむとボウフラなどの住処になる可能性がある。

天然木材と合成木材の長所、欠点を見極めながら、工事の種類やお客様の要望によって
使い分けることにしています。

 

掲載日
2018/5/11
写真
1枚
URL
https://www.facebook.com/wood1911/posts/1959500394125132

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