昨日に続きオーストラリアレポートです。 屋外の木材利用について、日本より優れていると思われるのは、手摺りなどの形状です。斜めカットは雨水がすぐに流れるようにするためです。日本でも江戸時代などの木の利用はこのようなことを考慮されていましたが、昭和、平成の時代ではあまり考えられていません。 柱なども頭(上部)の面積を少なくしたり、斜め加工していますよね。 異素材のと組み合わせなどは合理的な考え方のものとデザイン優先からのものとありますが、日本ではまだあまり見かけないです。 日本より劣っている使い方と思われるものもあります。安全面や強度の面では少し心配なところもあります。これらは昨日述べた自己責任の考えが影響していると思います。 そんなことを含めてもオーストラリアの屋外の木材利用については、総じてとても面白い、人の感性に合います。 ウッドデッキや手摺り、フェンス、壁などの屋外の構築物はコンクリートなどを使うより、木材を含めた自然素材を使うのが人に心を豊かにします。 写真は ①観光地のショップの目隠しフェンスですが、バラバラに木材を縦に並べたものですが、意外に面白いものでした。 ②植物園内のアイアンの手摺りを取り持つ支柱です。先が雨水たまらないようにしてあります。2面に渡って文字が掘ってあるのがおもしろいですね。 ③手すりの天板は角材を斜めしています。雨対策です。ブリキで固定しているのがかわいいです。 ④手すりの支柱は頭が三角にしてあります、雨対策です。 ⑤ケーブルカーの発着場ですが、木材や合板を乱雑に取り付けていますが、雰囲気がいいです。床板や段板は木材です。 ⑥スタッフ専用入り口のドアです、目隠しの度合いを緩くしてありますが、シンブルに横木を使っています。木は反っていましたが、そんなの関係なしという感じです。 ⑦オペラハウスの内部です。梁などの構造物はコンクリートの打ちっぱなしですが、内装はすべてオーストラリア産の木材を利用していました。 画像に含まれている可能性があるもの:屋外/p>