住宅の土地有効利用と言えばカーポートデッキが効果が大きいですが、
自分の土地に斜面地がある場合はこれも設計施工をうまくすればウッドデッキは大変すばらしいものに変わります。
阪南市D邸ウリンデッキをご紹介します。
ここのご自宅では、そのままでは利用価値の無い法面を有効利用したことにより、
費用対効果を考するとウッドデッキが最適でした。
そして、オーシャンビュー!
自宅のウッドデッキからこの景色が見られるって、ほんと贅沢の極みです。
ただ、手前の歩道は犬の散歩などで人通りが多いため、ある程度の目隠しが必要です。
効率のよい床下構造の配置でコストを抑えることと、目隠しと見晴らしの折り合いをどこでつけるかが課題でした。
穴を掘り、捨て杭を打ち込み、砕石を入れ、
モルタルを入れてこのあと独立基礎を設置します。
この方法は公共工事で湿地帯のボードウォークを施工した時の仕様と同じです。
設計・施工において厳正に審査される大阪府公認仕様をフィードバックしているというわけです。
すべてウリン製です。
鉄骨構造で基礎工事コストを抑えることも担当者は考えたそうですが、
なにせ海の近く、潮風にさらされることを考慮すれば、木材の方が鉄よりも耐久性があります、
またウリンですので強度、耐久性とも安心です。
側溝の手前までが所有地なので、最大限に広げています。
フロアレベルは最大2200mmほどあります。
構造はいろんなパターンを検討した末、
結局すべて90mm角で組み上げるシンプルなものになりました。
最前列の基礎はコンクリート上に束石を乗せ、モルタルで固めています。
モルタルがズレたり剥がれたりしないようした処理もしています。
束石と束はステンレスのアングルで固定。
床板と同じサイズの筋交いと根がらみでガッチリ補強しています。
建築側で引っ張っているため、前後の揺れは心配ありません。
デッキから上部の解説は明日UPいたします。