木材ノート96年新春への期待(アンケート)とりかく景気が悪かった。
売り上げ2/3になり、いままで一番優秀な部門であったこの部門が一番成績が悪い部門になった。
理由は売り上げ減であるリストラを敢行してやっと採算があうようにした。
景気が悪いと先に書いたが、ひょっとして消費者の経済感覚が変わったのか、またいままでの経済システムが大きく変化したのかもしれない。
いままでのように景気が循環するのではなくこのまま移行するような気がする。
なぜなら今までのように経済効率一辺倒の考えが許されるはずかなく、地球や地域との共生を考えに入れなければならない経済理念が必要になってきたと思う。
また世界一高い賃金での生産や流通はあまりにも消費者が求めているものとかけ離れてしまった。
木材のもつ特性特に地球環境によいということを一般の人が理解してくれる事をのぞんでいる。
他の素材よりも木材でできたものが少しぐらい高くてもそのほうが地球にやさしいということになるように...
木材ノート93年新春への期待 十年前よりウッドクラフト(木の素材を活かした新しいデザインの商品)の企画販売部門を創り、全国に卸販売を致しております。
①小規模の小売店が月に一、二店は必ず店終いするという状況になり、弊社も与信上問題のあるお店は現金前払いという手段を取らざるを得なくなった。
またこの十年間で得意先層の変化があり、当初は感性の高い店が主たる得意先だったが、東京大阪の百貨店、地方都市の店、と変化してゆき昨年は急激に木材関係者の経営する店の比率が多くなった。
②一、東日本では限られた物が限られたコンセプトショップによって販売され、西日本では木製品専門店によって販売される傾向にあるが、今年は東日本の傾向が西日本へ移ると思われる。
二、不況になれば趣味のモノは一番に売れなくなると思いがちだがそうではない。
人の生活には心身に潤いを与えるモノがどんな時代にも必要で、多くの人は求め続けているのである。
それが俗に言う趣味のモノにおきかえられるのである。
現在でも個人の感覚とモノの波長が合えば生活必需品でなくても売れている。
ウッドクラフトは必需品ではなく、趣味のモノである。
それからいえば極端な需要の減少増大はないと考えている。
③現実には木材関係者が木で出来た商品に興味を持っていないのは残念です。
会社の歳暮中元、周年記念、総会記念等の木材業界の行事にどうして他の産業分野のものを記念品として使うのでしょうか?もっとこだわりを持って欲しいものです。
例えば木の名刺を使えばどれだけPRが出来るのか理解していない人が多すぎます。
今年こそ木材業界の人々(役所の人も含め)が自分達の身の回りから木製品を使うようになる事を願っています。