●国産材アレルギーに、距離をおいていた20年間

間伐材を利用したエクステリア開発に完全に失敗し、国産材から遠ざかり外材にシフトし出しました。
しかし、世の中おもしろいもので、商品としての開発は失敗でしたが、いくつかの勉強と体験ができました。 製造手法や屋外における木の耐久性を考えた施工のノウハウなどです。
1.価格の決め方も大切でした。今では当然のこととなっていますが、当時の私たちは原価に積み上げて  定価を決めていましたが、一般に販売する商品の場合は定価を設定し、そこから逆算して材料や作り方を  決めるという方法を学びました。製品と商品の違いです。
2.間伐材を利用したエクステリアはダメでしたが、エクステリアの施工の仕方、 デザイン、設計などの  ノウハウをためることができ、その後フィールドアスレチックの設計、施工や木製迷路、住宅用デッキ、  フェンスなどの木製エクステリアの仕事に携わってきました。
 最近では大阪のテーマパークの屋外の木造施設、ボードウォーク、フェンス、木塀、ベンチ、テーブル  等はそのほとんどを施工(一部は企画や設計も行う)させていただきました。私たちが利用した木材は  約1400m3でその内国産材は300 m3程度利用しました。
3.当時共同で仕事をしていた高知方々の関係から、杉、桧の間伐材を利用したクラフト商品を扱うようになりました。 テーマパークでの杉桧の間伐材利用(自然木フェンス )事例 時代の流れから商品構成は変わってきましたが、現在もこの仕事は当社で行っており、 日本各地の木製品を全国のウッドクラフトショップに販売しております。

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